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2005.11.30

またしても睡眠不足の日々

とりあえず金を払ってでも寝たい。寝かせてくれ。いや本当に。

1.『ナツノクモ(5)』 篠房六郎 小学館

1.オンラインのおける仮想の世界と現実の世界の出来事が微妙にリンクしながらも読んでいる読者にはオンラインの姿しか見えないって言うのはフィクションの舞台裏を見せられているようでどこか落ち着かない感触がある。面白いね。

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2005.11.29

最近ココログの調子が悪くて更新する気が起きません

結構深刻な問題だな…。23時を過ぎると、画面の切り替わりが重くてかなわない。更新意欲がどんどん下がる、と。

1.『アンダカの怪造学Ⅱ モノクロ・エンジェル』 日日日 角川スニーカー文庫
2.『ロックンロール七部作』 古川日出男 集英社
3.『エアマスター(28)』 柴田ヨクサル 白泉社
4.『年上ノ彼女(3)』 甘詰留太 白泉社

1.快調に飛ばしております日日日です。それなりには期待しておりますが、そろそろそれなりではなく傑作を書いてくれないものかと思うし、書ける作家だと思うのだけどね。
2.最近の古川日出男には何があったのだろう。すさまじい勢いでの新刊ラッシュですな。一年に2冊も3冊も発売されるなんてここ何年も無かったことですよ!ことですよ!(二回も言っちゃったよ…)。
3.すげー。すげーよ、あまりにも熱すぎる馬鹿達が輝いていますよ。一見雑魚キャラ、中身も雑魚キャラたちが『最強』に対して立ち向かう!しかも主人公そっちのけで!たまんねー!ひー!(錯乱)
4.いやもう…甘詰留太と言う作家の粘着質と言うか異常な情熱はすさまじいものがありますね。物語的にはすでに二巻で終了しているので(相思相愛で試練も潜り抜け済み)、あとはただ主人公たちがラブラブいちゃいちゃしているだけの話なんですが、これが特濃極甘シロップの激ラブ描写のたたみかけがすごい事に。なんだろう、この読み終わったあとの極厚小説をど読了したが如き疲労と充実感は…。

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2005.11.28

夢枕漠がファミ通で連載をするようになったとは世も末だ

タイトルの件にはまことに仰天いたしました。しかもよりによって大帝の剣かよ。

1.『CYNTHIA THE MISSION(2)』 高遠るい 一迅社
2.『真月譚月姫(3)』 原作:TYPE-MOON 漫画:佐々木少年
3.『リヴァイアサン』 原作:大塚英志 漫画:衣谷遊
4.『ファウストVol..6』 講談社
5.『エルナサーガⅡ(6)』 堤妙子 スクウェア・エニックス
6.『つきのふね』 森絵都 角川文庫

1.こう言う言い方を連発すると言葉が凄く安っぽくってしまうのだけど、この漫画って普通の意味で傑作じゃね?バトル美少女漫画としてこれほどの思弁性を兼ね備えた漫画はあんまり見かけない気がする。つーか、この作者は頭良いのか悪いのか…。わざわざ格闘美少女ものでやる話かこれ。そこに痺れる憧れるぅ!
2.アルクウェイドルートも一段落して、どうやら遠野家ルートに入ったらしいが、一体これは完結まで何年かけるつもりなんだ。ところでロア・シエルをはっきりと描いてしまったのはちょっとびっくりした。
3.まさかちゃんと完結するとは。しかし、劇的でもなく感動的でもなく、ただあるがままの人生の延長に世界の終わりがあるというのはやっぱり大塚英志らしい冷たさを感じさせてくれた。衣谷遊も、そう言う「劇的で無さ」を上手く汲み取っていたような気がする。どうやら、僕この漫画の事が結構気に入っていたようだ。
4.相変わらずのサイコロステーキぶりだ。誰が食うんだ。奈須きのこと竜騎士07と上遠野浩平と乙一が主要な目的であります。佐藤友哉と西尾維新と滝本竜彦は、まあいつものアレだしな。清涼院流水?ああ、そういやいましたね…。
5.てっきりクライマックスが近いのかと思ったら、そう簡単には終わらなかった。まだまだ二転三転してくるなあ。リョートが存外情けない奴になっていて、逆に好感度がアップした。しょうがねえなあ。逆にヴァルが男らしすぎる。
6.森絵都は最近静かなブームが僕の中に起こっている。なんか、こう、さらさらと流れるような文章と言うか、はんなりとしていてしつこくなく、しかし濃厚なと言うか、まあそんな感じ。わけわからんね。

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2005.11.26

『射雕英雄伝(4) 雲南大理の帝王』読了

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射雕英雄伝(4) 雲南大理の帝王』(金庸/徳間書店)を読んだ。

ははあ、ここで大理の皇帝が出てくるわけですか。同作家による後期の作品である『天竜八部』の主人公の一人の子孫に当たるわけですね。相変わらず女で破滅する家系なんだなあ…。

相変わらず続く郭靖と黄蓉のラブラブ道中が続いているけれど、モンゴルから郭靖の婚約者コジン姫の存在が匂わされたりして修羅場の様相を呈してきました。一応武侠小説のはずなんですが、なんでしょうねこのドロドロの恋愛模様は…。郭靖たちに限らず、恥をかかされれば死んでも雪がなければならない武術家ばかりなので、すぐに感情の行き違いのもつれから血を見る展開が続いております。踏みにじられた女の情念は恐ろしい…というのがこの巻のお話です(間違ってはいない)。

現在が寄り道なのか本筋なのかが良く分からないところも金庸らしく、愉快極まりない登場人物たちの強烈な個性を楽しみつつアクションあり恋愛ありの超王道エンターテインメントとして楽しむのが良いかと。ただただ楽しい、まさしく夢中になって読んでしまう幸福な読書でありました。ああ面白かった。

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2005.11.25

自説を得意気に謳い上げる自分は醜い

買ったもの。昨日の分も含む。

1.『銀盤カレイドスコープ(6)』 海原零 スーパーダッシュ文庫
2.『天上天下(14)』 大暮維人 集英社
3.『NHKにようこそ!(4)』 原作:滝本竜彦 漫画;大岩ケンヂ 角川書店
4.『ユーベルブラッド(2)』 塩野干支郎次 スクウェア・エニックス
5.『足洗邸の住人たち。(5)』 みなぎ得一 エンターブレイン

1.作者に何かあったのか心配になるぐらいに速度で発売された第6巻。5巻がでたのは9月だったような気がするのだが…。まあ早いことは良い事だ。
2.買い忘れていました。相変わらず勢いに任せた展開がイカスのだが、別の言い方をすると行き当たりばったりのような気もしないでもない部分も含めて嫌いじゃ無いですよ、うん。
3.ある意味において原作をはるかに超越するほどの駄目人間ワールドと言いますか、何一つ救いの無いダークサイドを描きまくっている。順調に大岩ケンヂは暴走をしているようだけど、一体どう言う決着をつけるつもりなのか予測が出来ん。まあ案外原作通りのオチをつける可能性も無いではないが。
4.一ページ目をひらいた瞬間にここは一体どこのローレグの国ですかと言いたくなったけど、まあローレグはある種の正義であり正論である所なので文句をつける筋合いのものではない。ところでアルテアがなんだって脱ぎ出すのかがよく理解出来なかったんですが、あんまり理由があるわけじゃないのかな。惚れたか。
5.4巻から引き続きハイテンションバトルが続いておりますが、登場人物たちが雄々しくも誇り高く自らの生と信念がそれぞれの戦闘力に直結しているのが面白い。意思の強さ、迷いの無さこそが強さなのだ、という作者の信念がすさまじい密度で叩きつけられております。そのくせ、主人公はどこか屈託しているんだよな…(それゆえに無力で、狡猾で、強い)。

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2005.11.24

『ブルースカイ』読了

あきれるほど時間が無いので簡単に行きます。

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ブルースカイ』(桜庭一樹/ハヤカワ文庫JA)を読みました。とても格好いい表紙なんだけど、書影だとよくわからないですね。これは実物を見ていただくしかないかな。

で、内容の方なんですが、うん、これは傑作と言って良いんじゃないかな。それもSFとして。とは言え、いわゆるハードSFとかそう言う意味合いでのSFではなく、時間を超えて逃走を続ける少女と、彼女を巡る人々の物語であり、彼ら(彼女ら)がすべてが、どこにも進めぬ閉塞した何か捕らえられていると言う意味で、いつもの桜庭一樹であるといえなくも無い。しかし、ラストシーンのあまりにも青く、あまりに澄み切ったイメージがあって、それは何事かの意味があるのかもしれないけれど、ただその美しさだけで十分だと言う気もした。

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2005.11.22

一番大事なのは自己制御、一番難しいのも自己制御

今日買ったもの

1.『ゼロの使い魔(6)』 ヤマグチノボル MF文庫J
2.『青葉くんとウチュウ・ジン』 松野秋鳴 MF文庫J
3.『ジェニーの肖像』 ロバート・ネイサン 創元推理文庫
4.『鋼の錬金術師(12)』 荒川弘 スクウェア・エニックス
5.『おおきく振りかぶって(5)』 ひぐちアサ 講談社
6.『ヒストリエ(3)』 岩明均 講談社
7.『幻想水滸伝Ⅲ(10)』 志水アキ メディアファクトリー


1.僕が堕落したのか、それとも作者の力量を見誤っていたのかのどちらかですな。何の話かと言えば、最近のこのシリーズがとても面白いと言うことです。別に尖ったところは何も無いのだけどね。
2.MF文庫の新人賞で優秀賞を受賞したらしいけど、あらすじを見た限りではなんとも判断が出来ない。そこをあえて買っちゃうのがライトノベル読みのたしなみである。本当か。
3.恩田陸の解説に惹かれて冒頭を立ち読みしたところ、そのまろやかな文章がよかったので買ってしまった。ライトノベルばかり読んでいると、時々全然違う本も読みたくなってしまう。自分の中でバランスを求める気持ちがあるのだろうね。
4.さまざまなキャラクターが入れ代り立ち代りに現れては己の信念をぶつけ合い、二転三転する予断を許さない状況といいなんですかこのハイテンション大活劇は。ごちゃごちゃした状況なのにそれを感じさせないあたり並大抵ではない。作品も作者も油が乗りに乗っている感じがするので楽しい楽しい。
5.野球は理詰めの部分とそうではない部分があるというのが良く分かる。駆け引きの妙を楽しみながら、愛すべき登場人物たちを愛でるのがこの漫画の楽しみ方なのかな。別に萌えとかの意味じゃなくて。
6.この漫画のあまりの心地よさに読んでいてニヤニヤしてしまった。電車の中だったので、周囲の人はさぞかし不気味に思った事だろう。正直、すまん。
7.あれ、10巻で完結じゃなかったのか。ともあれ、ゲームの方の内容を知っているものだから感想は特に無い。

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オタク後方支援

買いますよ、勿論(私信)

『ブラッドソード』の最終巻もいまだに心待ちにしているゲームブッカー(適当な造語)としては『蠅声の王』(Lost Script)は当然の如く買わねばならあいでしょう。というか予約した。

まさか今時ゲームブックをやっちゃうとは…スタッフのクソ度胸には感服します。

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2005.11.21

オタク最前線

まあアニメの話なんだが。

・エウレカセブンについて
ここ数回の状況整理ぶりには”視聴率”とか”プロデューサーの指示”とか嫌な単語が思い浮かんでしまうのだが気のせいだと良いなあ。ホランドとタルホがすっかり落ち着いてしまったが、ホランドは多分、もう一波乱ぐらいあると思う。レントンを認めたくない感情を理性で無理矢理押さえ込んでいる印象があるので、どこかで理性のタガが外れるシーンが出てくるのではないかな。レントンもすっかり成長してしまったが、31話では、久しぶりに馬鹿な子供振りが見れたのが良かった。
そんなことよりも、ニルヴァーシュの新型外装の設計者の名前がグレック・イーガンだったのには仰天しました。

・ノエインについて
大層面白いんですが。もうガチでSF。しかも多元時間。多元世界。異世界との時間の近さが逆に時空のギャップを強調している感じが出ていて良いと思う。あとなにかと肩甲骨とうなじがエロいのも良い(台無しだ)。

・BLOOD+について
正直、とても面白いと思うんですが。問題は種ガンの後番なせいで、どうしても地味な演出と捉えられてしまうのがこの作品の不幸か。どう考えても種ガンを見ていた人が喜ぶような作品ではない。
先週の話では、リクの足指を見せる演技が良かったと思う。顔を見せないで足指の動きだけで感情を表現させていたのが面白かった。大声で泣き叫ぶ事だけが悲しみの表現ではないのです。

・蟲師について
原作をとても愛している僕ですが、このアニメは素晴らしいと思う。原作をきちんとリスペクトしながら、さらに空間的、映像的な表現を加えている。丁寧な作品だと思った。
 
 
とりあえず、今期はこの4つがあれば良いです。

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『バルタザールの遍歴』読了

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バルタザールの遍歴』(佐藤亜紀/新潮文庫)を読んだ。タイトルをずっと「バルタザールの惨劇」だと勘違いしていたのは内緒だ。どうでも良いんですが、この間NHKで佐藤亜紀が出ていた(本当にどうでも良いな)。

佐藤亜紀のデビュー作にして日本ファンタジーノベル大賞受賞作でもある作品ですが、ファンタジーノベルの例によって売れなかったらしく文藝春秋に版元に移しての文庫化…だよね?

内容は耽美にして優雅、退廃と倦怠を友としながらも粋と洒脱を失わない小説、と言うのが僕の印象。舞台説明、状況説明を最小限にして、ついて来れる奴だけついて来いとでも言うような飛ばしっぷりはこのころから健在だったのだな、と思った。歴史小説であり恋愛小説でありスパイ小説でもあるというボーダーレスぶりで有りながら、エンターテイメントとしてきちんと成立しているのがまず見事。だが最大の魅力はやはりその文章だろう。非常に理知的かつかっこいい文体で、まあ、『天使』と比べると大分くだけた言い回しではあるけれど、何かを描写する時のイメージ喚起力は目を見張るものがある。ていうか何様ですか、自分。

まあ、とにかく極上のエンターテインメントでありました。堪能。

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電車の窓ガラスに映る自分の顔の虚ろさに愕然とする日(本日の購入物)

いや、別に意味は無いです。

それはそれとして文学フリマに行ってきました。まあ大体欲しいものを手に入れたのだけど、桜庭一樹と桜坂洋の本が手に入れられなかったのが痛かった。まさか正午過ぎには完売とは…。ショック。マジでやる気をなくした。人生的に。せめて本人の顔ぐらいは見てみようと思ったが、考えてみたら僕は両作家の顔を知らないのであった。

次は頑張ります。

1.『刃を砕く復讐者(下)』 ろくごまるに 富士見ファンタジア文庫
2.『天涯少女・シノ』 新城カズマ 富士見ファンタジア文庫
3.『愛×愛(1)』 風見周 富士見ファンタジア文庫
4.『試作品少女』 ゆずはらとしゆき 二見ブルーベリー
5.『シグルイ(5)』 原作:南條範夫 漫画:山口貴由 講談社
6.『ヘリオテロリズム Vol..1~3』 ヘリオテロリズム
7.『Natural Calor Majestic-12』 parallelloop+CUTEPLUS
8.『ライトノベル評論(?)』 MTI

そういや朝暮三文氏っぽい人を見かけた。写真と同じような顔をしていたが、なにしろ僕は人の顔を覚えるのが苦手なので定かならず。
1.『宝仙娘々追宝録』シリーズの5年ぶりの新作であります。マジで?夢じゃ無いだろうな…。
2.これまた…えーと2年?3年?ぶりくらいの新作。クライマックスもクライマックスでこれからカタストロフに突入だー!ってところでこの放置プレイだったもので既に内容を忘れていますよ…。
3.真面目なセカイ系…としか言いようが無い。嫌いじゃないよ、うん。
4.これは実はエロい小説。いや、だって文学フリマで売っていたんだもんよ…。どこかで褒められていたような気がしたので買っちゃったよ。
5.言わずと知れた君と僕のバイブルである。いっぱしのオタクはシグルイ用語を暗誦するぐらいは朝飯前とくらあ。つーか、牛股よ…。
6~8は文学フリマの収穫物。もうちょっと買っても良かったかな。

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2005.11.19

どちらかと言えば伊良子は受け

シグルイご先祖占いをやってみたでござる。思わず期待に応えてしまったでござる。
 
 
吉兆さんの御先祖様は伊良子清玄 にて御座いまする

● 伊良子清玄さんは、温和でソフト、とても人当たりの良いタイプです。ものわかりが良く、誰とでも公平に接することができるので、周囲の人々はあなたを慕い、信頼しています。その証拠に、なにかと相談事を持ち込まれることも多いのでは。あなたも困っている人を見ると放っておけないので、ついつい力を貸してしまうようです。ですが、他人の相談には乗ってあげられても、いざ自分のことになるとなぜか秘密主義に。周囲に迷惑はかけられない、自分の力で解決しなければと思うあまり、ストレスを溜め込んでしまいそう。悩み事や迷い事は素直に相談してみて。いつもあなたに助けられている人たちは、いつかあなたの力になりたいと願っているのです。

あなたに贈る言葉:「ゆすげ」

● 吉兆さんの開運ドリンクは、甘酒です!
 

 
「ゆすげ」ってのは間違いなく萌えワードでござろう。ゲロを吐くにも花を背負うのが伊良子清玄。問題は仕置きが回避不能って所でありまする。

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2005.11.18

本日の購入物

今日買ったもの。

1.『史上最強の弟子ケンイチ(18)』 松江名俊 小学館
2.『ハヤテのごとく!(4)』 畑健二郎  小学館
3.『新暗行御史(12)』 作:尹仁完 絵:梁慶一 小学館
4.『銃夢 Lastorder(8)』 木城ゆきと 集英社
5.『GANTZ(18)』 奥浩哉  集英社

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2005.11.17

今週

自分に対する通告。

今週末(10/20)はちょっくら文学フリマまで行ってきます。とりあえず、桜庭一樹と桜坂洋、東浩紀の本は手に入れなければなりますまい。あと小川一水も何か書くんじゃろうか。

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本日の購入物

1.『十兵衛両断』 荒山徹 新潮文庫
2・『ヴィンランド・サガ(2)』 幸村誠 講談社

1.こんな感想を書かれたら隆慶一郎と山田風太郎と石川賢を愛好する自分は買わないわけには行かないじゃないですか。これは不可抗力ですよ。ちなみに政治的意図は一切ありませーぬ。
2.とりあえずアシェラッドはツンデレって事で一つよろしく頼む(何をだ)。

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『ROOM NO.1310 #6 お姉さまはストイック!』読了

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ROOM NO.1310 #6 お姉さまはストイック!』(新井輝/富士見ミステリー文庫)読了。

個人的に大変に評価しているシリーズの最新巻です。正直に言うと新井輝と言う作家自体は好きな部分とそうではない部分(と言うより積極的に嫌い)があって、ちょっとアンビバレンツな感情があるのだが、このシリーズは素晴らしい。グレイト。

さて、内容については、これまた見所が多々あったと思う。まあ、今までに比べるとエロスは減ったが、その分キャラクターの関係がじっくり描かれていてうはうはであります。つーか、何でこの小説は、大した事件も起こらず、単にキャラクターが会話しているだけなのに面白いんだ…。

例えばシーナ(日奈)と健一の関係とか。シーナと健一の間にあるのは間違いなく友情であるのだけど、しかし、シーナが日奈に戻ったあと(別に二重人格というわけではない。念のため)の関係と言うのは、友情とは言い切れず、また恋愛感情とも言えず、お互いに距離感を図りかねているような曖昧な(言語化出来ない)ものであり、そこで交わされる言葉と言うのは、お互いの関係を規定しようと言う試み(時に友情、時に恋愛の狭間を揺れ動く)に満ちていて非常にスリリングだと思った。

これと同じ事が有馬冴子との間にも言えて、ただ、こちらは最初から恋愛と言うものを拒否し、たんなる友情であり続けようと言う強い抑圧がある。しかし、面白いのは、それでもなお(あるいはそれゆえに)健一ともっとも深い関係(肉体的にも精神的にも)にあるのも冴子だと言う点だ。現時点では友情の範疇を越えることはないが、健一自身は(自覚しているのかは分からないものの)冴子に対して強い異性を感じている事は確かであり、二人の関係はこれからも揺れ動いて行くのだろう。

思うに、この物語において揺らがない関係というものは無く、物語進むに連れてすさまじい勢いで彼らの関係は変化していく。ある時は犬猿の仲であり、次に会った時は友達になり、また次の時には恋愛になったり(あるいはあまた別れたり)する。それは、単に変容を意味するのでは無く、変化し未知を知ること、すなわち時間は未来に繋がっているという事を意味している。ユートピアは長くは続かず、幸福な時はいつかは終わる。人々は成長し、大人になる。そう言う「変容」こそが、この何にも起こらない話をここまでダイナミックにしているのではないか、と感じた。

どうやらホタルの反撃も始まったみたいだし、おそらくシーナももう一波乱あるだろうし、そもそも「外枠」の部分でのネタふりにも色々意味深な部分が出てきたし、今後もどんどん変わって行くのだろうな。それは、読み手としては寂しい事だけど、作者には「終わり」まできちんと書き続けていって欲しいと思う。

(しかし、綾さんの出番が全然ないな。まあ、彼女は健一の女神だから、どうしようもない状況に陥った時に現れて何とかしてくれるのだろう。考えてみると、彼女だけ健一との関係が登場当初からまったく変わっていない。女神たる由縁か)

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2005.11.15

『ソウルドロップ奇音録 メモリアノイズの流転現象』読了

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ソウルドロップ奇音録 メモリアノイズの流転現象』(上遠野浩平/ノン・ノベル)を読んだ。

謎の怪盗、ペーパーカットとそれを追うロボット探偵の物語だけど、上遠野浩平の他作品と共通した世界観のもとに描かれた作品(あーこーゆーの何て言うんだっけ?)。統和機構にMPLS、あと虚空牙と言った上遠野作品の中でも重要なモチーフが組み込まれているのだけど、正直、この作品は、一連の上遠野作品群の中でどう言う位置付けとなるのかが良く分からない。多分、これまでほとんど謎のままであった虚空牙(の目的)にスポットをあてているんだろうが、今のところはブギーポップのゲストキャラばかり出ているしなー。さて。

作品自体はどんなものかと言うと、まあジャンルとしては超能力ミステリの範疇に入るような気もするが、実際には謎解きらしい謎解きと言えるほどのものは無く、サスペンスっぽいところもあったり、アクションもあるにはあるけど、最終的のはいつもの上遠野小説としか言いようがありませんな。ただ、上遠野浩平の書く小説は、いわゆる大きな物語というか社会的なリアリズムがすっぽりと抜けてしまうので、どうも主人公が大人と言う気がしない。みんな10代のような悩みや焦燥、純粋さを残しているので、微妙に気恥ずかしくなっちゃうな。でも個人の苦しみが物語を駆動させる原動力になり、ラストのカタルシスに繋がる展開は素直に面白いと思った。

こう言うところは、この作家にしか書けない作品だと思いました。

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2005.11.14

『ある日、爆弾がおちてきて』読了

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ある日、爆弾がおちてきて』(古橋秀之/電撃文庫)を(以下略)。

古橋秀之の久方ぶりの新刊は、リリカルでほのぼのとした「SF」短編集でございます。そのあまりにガチぶりに各所(主にSF関係)で評判になっておりますね。つーか、スタージョンのアレをラブコメで処理するとはビックリだ。イカス。

ライトノベルにしては珍しい、連作では「無い」短編集となっております。なぜか知らないけど、ライトノベルでは短編は嫌われているようで、実際、電撃文庫では、黎明期に短編賞を取った作品を収録した本ぐらいじゃ無かったかな。連作は一杯あるんだけど。
何でなのかと考えてみると、多分、どんなにキャラ萌えしてもすぐに終わってしまっては物足りない人がいるからだろう。あるいは、単にページが少なくてキャラ立てが出来んというライトノベル的な要請もあるのかもしれない。が、単に作者が大変だからと言うのが妥当なところだろうな。

話がずれました。
久しぶりに作品別感想など。

「ある日、爆弾がおちてきて」
表題作。
世間一般で言われる(と、すぐに専門用語を一般化するのは僕の悪い癖だ。実はあんまり治す気が無い)「オチもの」を少年期の焦燥感と絡めた青春小説。過去に囚われた少女(=爆弾)と未来に向かおうとする少年が再開し、そして別れる話である。現状に留まろうとする少女あすべてを道連れにしようとしても、少年はすでに未来を生きている。
非常にノスタルジックな話で、ある意味年寄り向け(20代後半)ですな。

「おおきくなあれ」
なぜかくしゃみをするたびに、精神のみが若返りを起こす風邪にまつわるお話。ヒロインが退行を起こしていくにつれて主人公が過去を思い返していく話なんだけど、ラストのオチがなかなか愉快でよろしい。

「恋する死者の夜」
個人的趣味だけどとても好き。もはやラブ。
死んだ人間が蘇り、最後の一日を繰り返すと言う絶望的な世界感が最大の魅力かな。死んだ恋人が夜毎に蘇り、既に失われた情景を繰り返し見せられる主人公の悪夢のような、それでいて腐りかけの果実のような甘やかさすら感じられる情景がとても良いと思いました。

「トトカミじゃ」
まあこれも人外ロリの派生かしら。
図書館の神様「トトカミ」の禰宜になってしまった主人公が、彼女と図書館を過ごす話。なんかすげー懐かしい感じの話。別段、凄い事件が起こるわけじゃないけど、その何も無さを含めて楽しむタイプの作品のような気がする。

「出席番号0番」
肉体を待たず、クラスメイトの肉体に間借りする精神だけのクラスメイトと言うアイディアの短編。まあ、スタージョンのアレですな。とにかく素晴らしい。ラブコメとしてもSFとしても完璧ですよ。オチまで決まっていて言う事がありません。

「3時間目のまどか」
ちょっと変わった時間跳躍もの…でいいのか?これはギミック自体はあんまり感想はない。なんかあんまし引っかからなかったなあ。

「むかし、爆弾がおちてきて」
古橋秀之のリリカルな部分が炸裂した抒情的なSFでございます。いやいや、個人的趣味を除けば多分これがベストかな。女の子のところにたどり着くためにすべてを捨てて高いところから飛び降りる男の子の話。見詰め合うだけで五百年!とか時間的なスケールとかがたまらん。
 

まあしかし、ライトノベルSFとしては紛れもないベストであるのだけど、こう言うノスタルジックでリリカルな話を好むようになったとは、僕も年を取ったもんだよな…。

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今日の戯言

個人的に今週の『魔人探偵脳噛ネウロ』に大注目。前々からこの作者は本物だと思っていたが、元ヤクザまがいのチンピラの吾代の人間性を描いた今週の話でますますその思いを新たにした。つーか、脇役の内面を描くのに一話丸ごと使っているよ!何このジャンプ漫画。

もともと粗暴な言動とキレた気性をもった男であって、紛れもないチンピラなんだけど、恩を受けた社長には(口汚くも)信頼していたり、わずかな良心のようなものが見え隠れした複雑なキャラクターだったのだけど、今回のエピソードでなんか非常に良いキャラクターになったような…。「寛大な自分が許せない」なんて、ちょっと理解できるよ…。この作者は、異常なサイコパスを描く事に注目が行きがちだけど、実際には人間の心理を描写すること自体が巧みなんだよなー。

弥子と吾代のやり取りも絶品。たまらんぜ。

と言うわけで、普通の意味でオススメな『魔人探偵脳噛ネウロ』でした。

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2005.11.13

『世界の中心、針山さん』読了

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世界の中心、針山さん』(成田良悟/電撃文庫)を読(以下略)。

成田良悟の初の?連作短編集ですがやっている事はいつも通りの印象ですね。ちなみにタイトルからは例のあれを連想させますが全然関係ないです。エリスンの方とも関係ありません。あしからず(誰も気にしてねえよ)。

いや、しかし、相変わらず面白い。今回の4編の物語は、すべて針山さんと言う平凡なサラリーマンの周辺で起こり、且つ、針山さんは物語の傍観者で有り続けるという設定は、現時点では明確な答えは出ていない。ただ一つ言える事は、もし針山さんが存在しなかったとしたらこの4つ(正確には三つか)の物語を結びつける要因が無くなってしまうと言う事だ。針山さんがすべての物語に関わる事で、それぞれの物語が結びつき、本来は悲劇でしかありえない物語がなんかよくわからないうちにハッピーエンドになってしまうのだ。

それぞれの短編の主人公(針山さんは決して主人公にならない)は、非常に厳しい背景を背負っていて、何とか頑張ってみても不幸にしかなりえない状況にある。そんな彼ら(彼女ら)が、針山さんを通じて偶然(必然?)出会うことで、なんとかハッピーエンドを取り戻すと言うところがこの物語ポイントではないかと思った。

罪を背負い、取り返しのつかない事をしでかしたとしても、それを悔いて贖罪をするならば幸せになる権利は誰にだってある。それを実現するのが針山さんと言う存在であるのかな。このあたりに作者の強烈なテーマを感じました。

いいよね、幸せって(何を突然…でもこれで感想は終わり)。

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怒涛の如く今更な話

『カムイ伝』が面白すぎる点について。…本当に今更だな…。

だが、世間一般の流行とかなんとかを無視して自分の考えた事をそのままだだ漏れさせるのがこのブログの基本方針(基本方針とか言ってるよププー!)。とにかく書く。

つーわけでカムイ伝全集の4巻まで読んだんですが、とりあえずあまりに面白くてたまりません。何が面白いのかと言えば、「差別」をテーマにした人間の平等への希求を描き続ける部分(このあたりは行き過ぎるとまた別の問題が生まれそうではあるが…)とか、自らの望みのために生きようとする人たちが、運命だとか良く分からん代物に絡め取られていきながらも足掻き続ける姿とかそんな感じの奴です。あと登場人物たちが一杯出てくるのだけど、それぞれの目的が絡み合ったり離れたり、ある所で出会った者たちが全然別の場面でまた別の登場人物と出会ったりと群像劇として面白いのなんのといったら…。どうでも良いが、カムイ伝というわりにカムイの出番はあんまり多くないよな。どっちかと言うと、カムイ個人が世界と対峙する話よりも、差別を無くそうと農民一揆の方が主軸のような…。間接的には影響を与えてはいるのだけどね。

続きが出たら買います。

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2005.11.12

『キノの旅 Ⅸ』読了

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キノの旅 Ⅸ』(時雨沢恵一/電撃文庫)を読んだ(以下略)。

内容はいつも通りに面白かった。しかし、身も蓋も無い話ばっかりだな…。もうちょっとオブラートに包んでくれよと言いたいが、そうなった『キノの旅』はもはや『キノの旅』ではないのでまあいいのか。

身も蓋も無いというのは、別にオチの話をしているわけではなくて、アイディアと言うかお話の根本となる問題提起を加工しないでそのまんま差し出しているみたいなところです。分かり易いことは分かり易いのだが、これはメタファーとも言えませんな…。しかし、そう言うアイディアを捻り出すのも大変なことなのだから、別段手抜きだとか言いたいわけではないけどね。作者の問題提起に興味が無くても、その淡々と皮肉なストーリーテリングを読んでいるだけでも結構楽しいと言うのは得な作風だなあ。

関係ないけど冒頭に登場人物紹介があるのにはちょっと驚いた。9巻目にして初めてってのは一体どう言う事よ?

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本日の購入物

眠すぎる…。なんか非常に疲労がたまっていて、何にもする気力が沸かない。もう寝ようかな。

1.『Hyper hybrid organization 00-03 組織誕生』 高畑京一郎 電撃文庫
2.『玉響荘のユーウツ』 福田栄一 徳間書店

1.電撃文庫の新刊のうち、買うのを忘れていた。発行部数が少ないのか売れているのか分からないが、あんまり本屋で見かけないような。まあ電撃文庫のカラーからは大分外れてしまったからな、高畑京一郎は。
2.なんか面白いと言う話を聞いたもので。そんだけです。

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『電撃!!イージス5 Act.Ⅱ』読了

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電撃!!イージス5 Act.Ⅱ』(谷川流/電撃文庫)を読んだ…先(以下略)。

毒にも薬にもならないタイプの谷川流であった。終わり。

…と言うのはさすがにあんまりなので付け加えておくと、谷川流の職人的な技術でもって描かれる萌え小説。ラブコメと言うほどにあからさまではなく、むしろ一つ屋根の下に集まった女の子たちがドタバタやっているのを眺めるタイプの小説であります。キャラクターとそれを立たせるエピソードの使い方が抜群に上手くて、その分、作者本人のクレバーな視点か仄見えるため、小説としてはともかく、ライトノベルとしては賛否の分かれるところかも知れない。文体が非常に理知的ですので、単なるドタバタ劇を期待している人は良くも悪くも期待を裏切られる事でしょう。

ただまあ、個人的な話をさせてもらうと、普段の谷川流から毒を抜いて、その代わりになるものが注入されていない印象があるのでちょっと物足りないかな。SF的にもあんまし読むところがねーしなー。

後藤なおのイラストは、色々な意味で犯罪的でよかったと思いました。まる。

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報告

Fate/hollow ataraxia』のクリア率が100%になりましたよ、と。内容については後日述べるが、幸福に満ちた幻想はいつか覚め、現実に帰還しなくてはならないと言う事をきちんと描いていたのは偉いと思ったですよ。終わらない日常に憧れる気持ちと、再び現実に立ち向かおうと言う理性の対決、という話にも読めますな。

エピソードの一つ一つは楽しいけど、その楽しさは『絶対にありえない』楽しさであるゆえに、たとえどんなな馬鹿話でも儚さと切なさを感じてしまったのは、きっと僕が終わらない日常に対する憧れが強すぎるせいであろうとは思う。弱いねえ…俺。

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2005.11.11

『我が家のお稲荷さま。(5)』読了

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我が家のお稲荷さま。(5)』(柴村仁/電撃文庫)を読んだ…先月の話だが。

良くも悪くもユルユルな話ですな。前回が結構緊迫した話だった反動か、果てしなくユルく、ほのぼのとしている。やっぱりこれがこの作品の持ち味なんでしょうな。

今回の事件も実にロースケールな話で、普通だったら短編にもならないぐらいに他愛も無いオチなんだけど、どこまでものん気な登場人物たちと淡々と穏やかな語り口のおかげか、なぜか面白い。相変わらず悪とか無情とか不条理とかそーゆーマイナスの事象は廃されて、基本的にみんな良い人ばかり。それが物足りないのではなく心地よいと感じてしまうのは、登場人物たちが、本当に愛すべき人柄を持っているためであろう。やっぱり小説はディティールっすよ。細部を真面目に書けばそれだけで小説は面白いって良い証明だね、これは。

まあ、その分ストーリーは何にも起こらないのだが。本当に一冊丸ごと単なる日常の話ですよ。なんか変な同級生が出てきますが、そんなのは事件の内には入りませんな。事件をろくに起こさないのに面白いと言うのは稀有というか、作者は結構凄い事をやっているよな、とか思いました。

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2005.11.10

『インサイドワールド』読了

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インサイドワールド』(周防ツカサ/電撃文庫)を読んだ…って先月の本じゃねーか。今月の電撃文庫も出ているってのに…。

この作品は電撃文庫の短編関係の賞を取った作品らしい。でもこの本は連作短編集になっている。なんかもー電撃文庫はよー…まあいいけど。

それはともかく(便利な言葉だ)、内容について語るとするならば、僕にはあんまり必要のない話だったな、と言う感想か。

別につまらないと言うわけじゃない。それどころか主人公たちの心の動きを真面目に描いているところなんかは好感が持てるし、単純な記号化に頼らないところも僕の好みだ。

ただ、作者の持っているテーマと言うか、作者が書きたいと思っている部分があんまり興味が無いところなのである。この本のテーマ、というと大仰だけど、要するになかなか気持ちが繋がらない少年少女たちが、手を取り合って繋がろうという姿を描いた作品だと思う。そして、僕はそこまで誰かと繋がりたいと言う欲望が良く分からないので淡白に読んでしまった。これは僕の感受性の問題だと思うので、この本自体がどうこうと言うものでは有りません。

ただ、まあそれぞれの登場人物たちの葛藤が足りないので、どうしてもその乗り越えが都合が良いという気がするのは気になった。ちょっとつっこみが甘いですね、特に二、三話。一話は結構悪くないと思う。

まあ、こう言う事もあるって事で。

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2005.11.09

『少女には向かない職業』読了

さて久しぶりに感想を書きます。ちょっと簡易更新が続くかも。


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少女には向かない職業』(桜庭一樹/ミステリ・フロンティア)を読んだ。

正直、感想を書くのに困っている。桜庭一樹の地方都市を舞台にした「少女」のお話なのだが、今回描いている少女の問題について、どう言語化すればよいのか戸惑っている。

桜庭一樹の描く少女の話はいつも同じで、現実と言うあまりに理不尽な障害に対し、砂糖菓子の弾丸しか持ち得ぬ少女たちが、それでも現実に銃を突きつける話だ。

なるほど、主人公の少女には飲んだくれの義理の父がいる。かつて優しかったそれは、少女に降りかかる理不尽そのものであろう。主人公は、それに怒り、憎悪し、殺意を抱く。どうしようもない現実に抗おうとする。そこまでは桜庭一樹の描くいつものネガティブライトノベルである。

しかしこの物語では、主人公はあっさりとこの障害を乗り越えてしまう。砂糖菓子の弾丸が現実の壁を打ち破ってしまう。なんて薄弱な現実か。主人公でなくてもこんなにあっさりと、と感じてしまう。正直呆気に取られてしまった。何にもペナルティもなく、何一つ理解される事もなく。

ところが。ところがである。あっさり乗り越えたはずの主人公の元に、更なる障害が現れるのである。新たな現実が。新たな理不尽が。

そして、少女はそれにも立ち向かっていくのだ。乗り越えれば乗り越えるだけ高くなる壁に対して、砂糖菓子の弾丸ではなく、現実の凶器で、鉄で。必死で。

そうしていつかは力尽きる。果てしなく高くなる壁に対するドン・キホーテたる少女は、壁を乗り越えて自由に羽ばたこうとする少女たちは、必ず途中で矢折れ力尽きる。なぜならば少女の手には鉄の凶器は重すぎる。少女の手には向かない。

この物語は、あと一歩ですべてから抜け出せた少女たちの、墜落の物語なのだろう。二重三重に拘束された少女たちの戦いと挫折の物語であるのだろう。ただ、僕には、少女たちの閉塞が、どこか曖昧で捉えられない存在であるかのように思えるのだが…。

結局、少女たちが目指したものはなんだったのだろう。

そんなことを考えた。

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購入報告

書き忘れていた。いかんいかん。

1.『流血女神伝 喪の女王 (2)』 須賀しのぶ コバルト文庫

1.ファンタジー大河ロマンの最終章の二巻目。とても面白いのだが、船戸明里のイラストが表紙だけと言うのがちょっと寂しいかも。今は忙しいんだろうなあ。

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2005.11.08

本日の購入物

ま、ようやく蹴りがついた(一応)。これでようやく余裕が出来た…と言いたいところだが、今日も疲労困憊なので購入報告のみ上げる事にする。

1.『カムイ伝(3) 玉手騒動の巻』 白戸三平 小学館
2.『カムイ伝(4) 谷地湯の巻』 白戸三平 小学館
3.『絶望期の終わり あびゅうきょ作品集Ⅲ』 あびゅうきょ 幻冬舎
4.『ネコソギラジカル(下)』 西尾維新 講談社ノベルス
5.『現代SF1500冊 回転編1996~2005』 大森望 太田出版
6.『ロリータ℃の素敵な冒険』 大塚英志 徳間デュアル文庫
7.『WW 記憶師たちの黄昏』 吉田親司 電撃文庫
8.『私立!三十三間堂学院(2)』 佐藤ケイ 電撃文庫
9.『トリックスターズL』 久住四季 電撃文庫
10.『ボクのセカイをまもるヒト』 谷川流 電撃文庫

…まあ、衝動買いというか。
1、2は例によってのカムイ伝。白戸三平はすげえって事で。3.は絶望ってやつを感じたくなったので。4.ついに最終巻らしいのだが、まさかこの作者はきちんと終わりが作れるタイプだと思っていなかったので実に意外。まあまともな終わりじゃなさそうだが。5.どうやら僕は大森望が好きらしい。次は2015年ですね。楽しみにしています。6.こんなの買う人間がいるのか?と心配になってしまうぐらい相変わらずの大塚英志の小説。中をちょっと見たけど、すげースカスカ。さすがだな…。7.なんか好きなんだよーこのシリーズ。まあ、師匠っぽく形容するなら駄目小説(駄目人間小説ではない)なんだけど、そのだめな方向性が不思議と気に入った。ところで主役交代ですか。8.まあ言うべき事はない。佐藤ケイだし。9.Lってなにさ?とか素で聞いちゃうよ。魔術師が多すぎるも読みたいのだが…。あ、魔術師を探せ!をまだ読んでねーや。10.なんつーか、谷川流は本当に電撃御用達し小説家になっておるな…。なんかもー編集部の言うがままに書いてねえ?それでもきちんと面白いものをかけるのはさすがだ。まあたまに『絶望系』とか書いちゃったりするのだからお互い様なのか。

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2005.11.07

購入報告とエウレカセブン

仕事に関してはもう少し。ようやく一段落着きそうだ。ようやく感想書きに復帰できそーだのー。

でも今日も簡易更新です。

ところで今週のエウレカセブンを見たのですが、映像的になんかむにゃむにゃな感じでしたがそれはまあいいです。今回重要極まりない事実が明かされたりしていてちょっとびっくりしました。成る程なあ。ところでコーラリアンって何?(根本的なところで理解していない)

ところでOPについては、だんだん味わい深く感じられてきたので肯定派に転じる事にします。みょーにチープと言うか泥臭い感じの色使いとかシンプルなキャラデザとかが、なぜか不思議と飽きさせない。OP曲も単品では良し悪しは分かりませんが、少なくともこのOPには合っていると思います。


1.『Y十M 柳生忍法帳(1)』 原作:山田風太郎 漫画:せがわまさき 講談社

1.やれやれ、ようやく買えたよ。しかし、改めて読んでみると女7人が戦う事になる発端が強引な事極まりないな。十兵衛を出しておいて戦わせないとは、まったく山田風太郎の発想力には恐れ入ります。さいこー。

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2005.11.05

あいかわらず本日ではない購入物

相変わらず睡眠不足な吉兆です。うう…寝たいよう、くるしいよう、もう明け方の3時4時に寝るのは嫌だよう。ちなみに仕事は未だに片付かない。おかげで本を読む暇もありゃしない。

1.『武装錬金(9)』 和月伸宏 集英社
2.『アイシールド21(16)』 作:稲垣理一郎 絵:村田雄介 集英社
3.『魔人探偵脳噛ネウロ(3)』 松井優征 集英社
4.『NARUTO!(30)』 岸本斉史 集英社
5.『スティール・ボール・ラン(6)』 荒木飛呂彦 集英社
6.『Y十M(ワイじゅうエム) 柳生忍法帖(2)』 原作:山田風太郎 漫画:せがわまさき 講談社
7.『みなみけ(2)』 桜庭コハル 講談社

でも漫画は買うのであった。
1~5までジャンプ漫画。ええ、僕はジャンプ漫画大好きっ子ですから(きもちわりーな)。武装錬金がファイナルと言いつつ全然終わっていないのは苦笑ですな。この調子で連載再開とかやってくれたらジャンプの歴史に残る打ち切られたのに復活した漫画になる事であろう。まあ既に編集部と実際の支持者の乖離と言う問題は生じているわけで、アンケート至上主義にも限界があるのだろうと思うよ。他はまあいつものとおりだけど、相変わらずネウロのぶっ飛ばしっぷりには正直脱帽。今回出てきたXI(サイ)と言う妖怪じみた怪盗の造型がすさまじい。クールにして優美にして異常。二巻のアヤ・エイジアのように、異常な犯人の、しかし、どこか身近な人間性(それゆえに猟奇的)の描写がたまらんですよ。そのくせ主人公の成長要素を含んでいたりするあたりとか、作者のバランス感覚は大したものだ。ひょっとして僕、凄い作者の誕生を目撃している?
6.なんで二巻だけしかないかと言うと、一巻が売り切れていたから。しかし、なんで一巻だけ売り切れてんだよ…。
7.藤岡くんは神に愛されたモテ男なのだが、よりによってカナなんぞに惚れてしまったために、しなくてもいい苦労をしまくっているなあ。なんてナイスガイ。ちなみに限定版ではない。

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2005.11.01

本日ではない購入報告

この3日間の平均睡眠時間が3時間を切っている吉兆です。ご無沙汰です。眠い。すでに鬱を通り越してハイになって来ており、後の反動が恐ろしいところです。

1.『イリヤの空、UFOの夏 オフィシャル・イラストレーションズ』 駒都えーじ&倉嶋丈康 メディアワークス
2.『夢幻紳士【幻想篇】』 高橋葉介 早川書房
3.『エマ(2)』 久美沙織 ファミ通文庫
4.『クリスマス上等。』 三浦勇雄 MF文庫J

1.一言で言ってボッタクリ商品。オタクから金を毟り取るメディアワークスの傲慢なる商法が良く現れておりますが、まあ買っちゃっている人間が何を言っても説得力がありませんな。よっぽどの原作ファンかイラストレーターのファンでもない限り買う価値はありません。
2.正直に言うと、僕はあまり高橋葉介の良い読者では無かった。昔、少年チャンピオンで連載されていた作品とかをときたま読んだりしていて、ちょっと不気味で不思議な漫画を描く人だなあとは思ってはいたものの積極的に読もうとはしてこなかったように思う。いやまったく過去の自分の不明を恥じる次第ですよ。過去の自分を罵ってやりたい。ばーか。高橋葉介はちょっと不思議どころの作家じゃないね。もの凄く不思議としか言いようがない。なんでこんな話を書けるのかなー。
3.うーん、漫画版と読み比べたいのだけど、本の山に漫画が埋もれて見つからない。どこに行ったのやら…。
4.なんかこの人が面白いとか言っているので悔しくなって購入。普通に面白いなんて言わせないぜ!(よくわからない)

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