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2005.09.25

『鎖 クサリ』その2

現時点での進行度合い、50%ほど(CGルームの埋まり具合から見て)。4つほどエンディングを見たんですが…なんすかこれ。すべてのエンディングが見ていて蒼白になるほど恐ろしいんですが…。

いやいや、デッドエンドとか皆殺しエンドとかそーゆー意味で怖いんじゃないんですよ。ただ見ていると、「げに恐ろしきは人の心、か…」と思わず呟いてしまう類の恐ろしさですよ!トゥルーエンディングっぽい最後をくぐりぬけた後にそれですか…とマジで呆然してしまった(特に明乃エンド。ネタバレゆえ多くは語れないのだが、明乃のすさまじい「女」としての部分が明らかに。まあこれはそれまでの彼女の非日常と日常に対するスタンスからは自然な流れなんですけど。その後、恵が飲み水の容器を握り潰す音と受け答えを聞いて、思わず悲鳴が上がりましたよ。僕の口から)。

でさっそくシナリオについてですが、やはり枕流氏はキャラクター描写が上手いな、という印象。会話が特に上手くて、非常に頭が良い印象を与えてくれる。文章云々と言うよりも、キャラクター間の会話に知性が感じられるので、ただ読んでいるだけで心地が良い。余談だが、僕がゲームをやっていて耐えられないのがこれの反対。頭が悪いと言うよりも、会話が噛み合っていない(キャラクター間で独り言を言っているに等しい)文章には殺意すら覚える。これは小説でも同じ事だ。

ただちょっと気になる事、というよりも気が付いたことなんだけど、キャラクター描写の美しさに反比例してか、クライマックスシーンがややおざなりになってしまうところがある。極限状態におけるキャラクター間のやりとりに全力を傾けてしまったせいか、ラストバトルに注ぐべき力が足りなくなっていると言う事なのかな。そこは惜しいというか、構成上しょうがないのかなあ、と思った。枕流氏は、あんまり熱血とかそう言うのには興味が無いのかもしれない(と言うよりも、これこそ節度の問題か。枕流氏はいささか頭が良すぎる。一般受けをするためにはもっとバカになってはっちゃける必要があるでしょうね。ただ、僕はこう言う節度が大好きなので、出来れば変わらないで欲しいと思う)。

まだ半分なので、ここまで。でも、感想は変わらないような気もするなあ。

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コメント

誤解があるといけないのですが、僕はバカな話も大好きです。上で言っているバカと言うのは、全体のバランスとか構成とかを越えた過剰さ、やりすぎ感を指しています。

投稿: 吉兆 | 2005.09.25 12:40

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