« 本日の購入物 | トップページ | 本日の購入物 »

2005.09.20

『食卓にビールを(4)』読了

4829163178
食卓にビールを(4)』(小林めぐみ/富士見ミステリー文庫)を読了。

なんかもー脱力系日常SF小説としての地位を確立しつつありますね、この作品。萌えとかは全然無いけど、読んでいて非常に癒されます。馴染む馴染む~。

もう内容についていちいち述べる必要も無いくらい、まったり不条理な展開が続きます。別段笑えるわけではないけど、とにかくズレた会話の噛み合わなさがとにかく楽しい。その噛み合わなさというのは、話者双方の持つ文明的な基盤があまりにも異なりすぎるために、お互いが違和感を感じる事も無いまま(いや、主人公が違和感を感じていないのは性格か)会話が平然と続いてしまうために生じるのだが、この物語にはツッコミ役が誰もいないため(と言うのも、誰一人自分がおかしいと思っていないため)ただただ脱線していく物語を追い続けていく事になるのだ。

まあそんな御託はどうでもいいとして。
今回はボランティアを通じて、イデオロギーの恐ろしさを鋭く批判した(笑)植林祭篇、主人公の鋭い推理によって(笑)明らかにされる地球防衛軍の正体が判明する物産展篇、学校の階段SFオチな世界戦争である合宿篇あたりが特に面白かったと思う。特に物産展篇は、主人公の適当な例題に右往左往するおっちゃんたちがやたらととぼけていて、最後の最後まですっとぼけて終わるのも好みです。しかもオチすら無いしな!痺れる~。あと、合宿篇の展開のくだらなさも良かった。オチはちゃんと怪談SFで落としているのにはちょっと感心。ちゃんと落とすのって珍しいなあ(感心するところを間違っています)。

幼な妻、女子高生、あと表紙に水着とかあるのに、これっぽっちもエロスを感じず、むしろ生活感すら感じさせられていまうSFと言うのは結構珍しいような気がするので、このままのんびり続けていって欲しいと思います。

あーリラックスするなあ。

|

« 本日の購入物 | トップページ | 本日の購入物 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/5947110

この記事へのトラックバック一覧です: 『食卓にビールを(4)』読了:

« 本日の購入物 | トップページ | 本日の購入物 »