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2005.08.16

『ブラック・ベルベット 緑を継ぐ者と海へ還る少女』読了

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ブラック・ベルベット 緑を継ぐ者と海へ還る少女』(須賀しのぶ/コバルト文庫)を読んだ。おーもーしーろーいー。

いやいや素晴らしい。帰宅途中に買って、電車の中で読みながら止まらず家に帰ってからも読んでしまった。正直、一巻を読んだ時はこんなに面白くなるなんて思わなかったなあ…。

本当に、巻を重ねるごとに面白くなっているのは驚くべきところであります。須賀しのぶの作品はどれもそうだけど、キャラクターを魅力的に見せることが巧みで、読んでいてぐいぐい感情移入させられてしまうのには降参させられるしかない。

と言うか、ぶっちゃけ主人公のキリに萌えた。ここしばらくかつて無かったほどにキリに萌えたのだけど、一体自分でもどのツボに入ったのかがわからず、最初はちょっと困惑してしまった。何でかなのかをつらつらと考えてみると、おそらくツンデレの変形であるキャラクターであるからなのだろうと言う結論に達した。というのは、このキリという主人公は、初登場時から男嫌い、老いや汚らしいものに嫌悪感を隠さず、高慢ちきで大変鼻持ちならない女性であったのだが、物語が進んでいくにつれて徐々に自分の誤りに気がついて成長していくと言う過程を辿っている。いわゆるツンデレは、特定の異性に対する関係の変化を指すのだけど、彼女の場合、もっと大きい範囲に対する認識の変化と言う違いはあるけれども、まさにツンデレの過程を経ているように思う。特にこの巻に入ってからの彼女のデレ部分の攻勢がすさまじく、弟子入りしたハル神父に対する懐き方が尋常でなかったり(「先生、先生!」と嬉しそう。…正直悶えた)、友達のために苦しみ涙を流したり(ええ子や…)と大変な事に。それまでのギャップがあるが故か、なんかじわじわと来るボディーブローを感じました。そのくせ彼女のツン部分がまた強烈で、キャラダイン司教に対するあまりに悪辣極まりない行為なんか読んでてひっくり返りましたよ!お、おまえ、かばうって知ってて止めを刺そうとしたのか!とか、その後のぶつけた理屈とか。容赦ねーなー…。
 
驚愕のラストもあって、続きが大変楽しみな作品であります。次は流血女神伝の続きらしいので楽しみだなあ。
 
 
ところで、今回はグラハムさんがあまり活躍しなかったのが残念無念である。まあ、最低限のグラハム萌えポイントはあったから別にいいけどな(だからなんだよそれは…)。

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コメント

コバルト文庫~などとといって、もはやからかえないほど
面白いと私も思います。
近所の書店で買う勇気を持てないボクは
ツマラナイ何かを捨てきれずにいる子羊です。
さらっと読み流すのはもったいないですよね。
(立ち読みもはずかしいよなとヒトリツッコミ)

私信:例のURLはいかがでした?(笑)

投稿: もりもり | 2005.08.17 01:04

すでにコバルト文庫を読むのも買うのも何一つ恥じらいもためらいも感じない自分は相当に人間としての何かを捨てた修羅と呼んでください。うそ。

例のURLは、まあなんと言うかすごい世界っすね…。こんなところにも萌えの侵食が!(逆か)とか哲学的(?)な疑問を感じました。何言ってんだ俺。

私信でした。

投稿: 吉兆 | 2005.08.17 22:21

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