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2005.08.26

『ヴぁんぷ!Ⅲ』読了

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ヴぁんぷ!Ⅲ』(成田良悟/電撃文庫)を読んだ。全然終わってねえー!

自分の存在に悩むヴァル、バルシュタインへの復讐に凝り固まったルーディ、復讐とともに自らの実験の成果を刈り取りに表れたメルヒルム、組織への忠誠を誓ったジグムント、そして己の欲望のままに行動するヴォッド。さらに多くの人間が(吸血鬼が)自らの目的のためにとある島に集い、そして知っちゃめっちゃかする話である。まープロットなんぞあって無きが如しというか、ひたすらにキャラクターを暴走させた挙句の大盤振る舞いである。つまりいつも通りの成田良悟であった。

かなり異色と言うか、他に真似を許さないと言うか出来ないと言うかの作風であって、良くこんな作品をきちんと一つのお話に出来るものだと相変わらず感心する。ひたすらに過剰極まりないキャラクターの立て方のみで作った話で、これでキャラクターが弱かったら絶対成立しない話だよなー(いつもの事だけど)。

結局、今回もキャラの暴走が終わらなくて、見事なまでに次回に続くとなってずっこけてしまう。特に唐突に出てきた吸血鬼の少女は、どうも苦し紛れに出したんじゃないかと言う疑いを覚える…。終わらなくて困った作者が無理矢理話にオチをつけようとした、みたいな。だって二巻の冒頭でしか出てきてないキャラが突然クライマックスをさらって行っちゃうんだぜ?

成田良悟の恐ろしさを改めて知ったような気がする。博打のような小説家だと思った(当たるも八卦、当たらぬも八卦)(それは占いだ)。

 
まあ、落ち着いた作風の成田良悟なんて想像できないけどな。

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『ヴぁんぷ! �』 成田良悟 電撃文庫 『ヴぁんぷ! �』 成田良悟 電撃文庫 【自分探しに悩むスイカの吸血鬼ヴァル。処刑場に咲く花の吸血鬼セリム。城の地下で研究をしている吸血鬼博士と教授。吸血鬼を愛する人間ミヒャエル。そして吸血鬼を憎む食鬼人ルーディとテ..... [続きを読む]

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