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2005.08.29

『ホーンテッド!(4) エンドレスラビリンス』読了

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ホーンテッド!(4) エンドレスラビリンス』(平坂読/MF文庫J)を読んだ。なんですかこのやけくそぶりは。

どうやら最終巻らしい。ああ、個人的には大変好きな作品であったのだが、本人の志向か嗜好かはわからんが、やたらと実験的なことをやろうとしては手綱を取りきれずに自爆すると言う、まさに”墓穴掘り”の二つ名を欲しいままにしている先鋭ぶり故かあんまり売れて無いみたいっすね。

まだまだ書きたいことが一杯あったのであろう中での最終巻ということらしく、作品のそこかしこに漂う”打ち切り”感はただ事ではない。まさにジャンプの突き抜けを思わせるトンデモぶりで、全員がやたらとハイテンションかつ視野狭窄を起こしていて、ここに至ってもやたらと伏線を張りまくったり、かと思えば十数行ですべての陰謀を解決させたりと作者の好き勝手ぶりが伝わってきます。黒幕の告白なんて数行だぜ?それで終わりかよ!と憤る前に展開についていけず呆然自失…にならない程度にはこの作者のことは理解しているつもりだ(意味不明)。

ただ、もう少し手加減して普通の話を書こうぜ!と苦言を呈したくなってしまうのは事実。作者もそれは自覚しているらしく、作品内作品に対して、登場人物の口から酷評をさせているのだけど(P81や145とか)、よく読めば読むほど平坂読自身に跳ね返ってくると言うか何もそこまで自虐を!?と思ってしまう。えーと…ねえ?

自分でも分かっているのなら何とかすれば良いものを、ついつい新機軸とかやってしまいたがるのは、きっと思いついたことはすべてやってみなくては気が済まない人なんだろうなあ…と思う。だからこそ、このシリーズは変てこ極まりない作品としか言いようが無く、ストーリーは本筋ではなく、ただひたすらに読者を驚かせようと言うために奉仕していると言う意味では実にストイックな作品になっているのは僕の好みなんですが…。

とは言え、正直万人にオススメし難い作品なので、読む時は覚悟した方がよろしいかと。少なくとも退屈とは無縁の時間が過ごせることは疑い無しである事は保障しますが、後で本を壁に投げつけるかどうかは保障出来ないですね。

西尾維新が好きな人や、小説には瞬間風速的なインパクトを求める人、後はバランスが悪くても、何か一点でも光るものがある作品を受け入れられる人にはオススメ致します。

まあ、今更いくら宣伝しても遅いわけですが…。あと、今さら気がついたけど全然褒めてませんね、自分。

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『ホーンテッド! 3』 平坂読 MF文庫J 『ホーンテッド! 4』 平坂読 MF文庫J テッドを角で突いてください。 題名をexite翻訳で英訳→和訳するとこうなる。 ドコにナニの角を突っ込むのやら。(テッド誰さ そこまで計算してたらまさにネタ師だな平坂。 よし、うま..... [続きを読む]

受信: 2005.09.10 02:16

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