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2005.08.12

『かえってきた、ぺとぺとさん(2) まっくらやみのピィ』読了

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かえってきた、ぺとぺとさん(2) まっくらやみのピィ』(木村航/ファミ通文庫)を読んだ。相変わらず最高だ。

今回も地味にスペクタクルな展開で素晴らしい。何が良いって、展開自体は派手さは無いのだけど、きちんと各キャラの葛藤を描いているからクライマックスでの困難を乗り越えるカタルシスを生み出すと言う手法を、ほとんどライトノベル的なお約束を踏まえないで描写しているのが素晴らしいよなあ。つまりそこにはドラマがある。その意味では映像化に向いている作品かも知れない。つまり、このあまりの説明しなささは、かえって映像と言う情報の基本量の異なる媒体になると効果を発揮するのではないか。
僕は欠点とは思っていないけど、木村航がメジャーになりきれない要素があるとすればこの説明をしないところであって、どこか幻想小説にも似た物事を直截に描かない文体は、読者に容易な映像化を脳内に許さないところがあって、そこが駄目な人は駄目だろうと思う。

まあ、脚本的な文体、という表現も出来ないことも無いが、要するに映像的な文体ではない。しかし、それが下手かといえば全然そう言うものではなく、どちらかと言えば”言葉”の意味に拘った、あるいは”表現”するということに拘った文体なのであり、文章そのものの美しさを僕は評価したいと思う。ライトノベル的でありながら表現が豊か、と言うと誤解を招くかな。まあ良いや。

とかなんとか言っていますが、実はまだアニメは見ていません。DVD出たら買おうかなあ。
 
 

前巻の感想はこちら

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