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2005.07.29

『12月の銃と少女―Bad×buddy』読了

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『12月の銃と少女―Bad×buddy』(吉田茄矢/富士見ミステリー文庫)を読んだ。あらまびっくり、面白い(とてもとても失礼です)。

外出した時に本を持って出かけるのを忘れてしまい、やむなく出先の本屋で買った本だったのですが、これがなかなか真面目な本で驚きました(ツッコミ禁止!)。

どこがミステリーやねん、と言うところは相変わらずの富士ミスクオリティだが、作者の書きたいところはミステリーにはない事がはっきりしているので全然問題ないです。ようするに、この作品はハリウッド映画でよくある男二人の凸凹コンビの活躍を描いた娯楽小説なのでした。

直情径行で猪突猛進なホンダ刑事と、その年下の上司である普段はやる気が無いウォルターが、お互いに悪態を付き合いながら繰り広げるノンストップハードボイルド!…でいいのか?まさにアメリカンな感じで、謎めいた美女とのロマンスやら冷酷なマフィアなど、抑えるべきところをきちんと抑えていてよろしい限りである。物語が展開していく内に思いもかけない謎が明らかになってきたりととことんエンターテインメントを突き詰めております。文体も、どちらかといえば硬質で、コミカルなハードボイルドというべき作品内容にもぴったりだ。いやはや隙がねえ。
もっとも、あまりにもこだわりのあまり、微妙に富士ミス読者のターゲットを外しているような気もするのが、今後の展開が危ぶまれるところか…。続編は大丈夫なのだろうか…。

なにしろ萌えがねえからなあ。金髪ロリもいるにはいるが、とてもとてもLOVEには結びつきそうも無く、どちらかと言えば対等な協力者と言う感じだし。まあ、その外見の幼さと中味のプロフェッショナルぶりの落差に萌えるっちゅー人はいるかもしれないので、そう言うのが好きな方も読んでみても良いやも知れませぬ(僕のことなんだがな)。

続きよ出ろー(祈祷)。

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