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2005.07.04

『かえってきた、ぺとぺとさん(1) フーコの空』読了

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かえってきた、ぺとぺとさん(1) フーコの空』(木村航/ファミ通文庫)を読んだ。相変わらず濃縮還元200%みたいな作品だな…。むしろ原液そのままか。素人にはオススメできない。

ちょちょ丸とともに町を離れたぺと子と、町に残ったシンゴ。お互いの気持ちを確かめ合った二人だったが、町で起こった不思議な出来事から、二人の関係にゆっくりと、そして少しずつ軋みを上げはじめていた…という話。

本当ーにこの作者は説明をしない。物語に装飾も施さない。ただ、ごろんと巨大極まりない物語の原石を無造作に(見えるように)ころがしているだけと言うところに、なんとも言えない凄みを感じる。それぞれのキャラクターの行動をただ見せているだけで、その内面を決して饒舌には語ってないのに何でこんなに面白いの?シンゴの心の揺れ動きを、彼の独白なんて一行も書かないで周囲の状況だけで描写するところなんて、本当に背筋が粟立ちました。こーゆー描写を出来る人の事を、本当の意味で小説家と言うのかもしれねえなあ…なんて戯言が一瞬浮かんだけど、さすがにそれは言い過ぎかしら。
今回もすごいところで終わっているので、続きが大変気になります。いや、あの事件自体はたいしたことは無いと思うけど(ただの誤解だし)、しかし、一度口にした言葉は取り返しがつかねーんだよなー。ああ、ハラハラする。今月出るはずだ。まだか。早く(まだです)。

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