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2005.06.16

『わたしたちの田村くん』読了

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わたしたちの田村くん』(竹宮ゆゆこ/電撃文庫)読了。参った。僕の弱いツボを見事に突かれた。僕はこういうおかしみで彩られた哀しみに弱いのです。僕の中にある気高く生きたいと言う憧れ。そう言うところに直撃。主人公はバカで空回って軽率で無神経で非モテ系で、でもお節介でお人好しな田村くん。彼は本当に格好良くって切ない男。ついつい格好つけて痩せ我慢をしてしまう。そんな少年の青臭い心をユーモアに包んで描いている。やっべ。ファンになりそう。
 
 
秀才の兄、スポーツ万能の弟に挟まれた平々凡々なる田村くん。そんな彼が恋人を作ろうと一念発起して見初めた相手が松澤小巻。電波を愛する不思議ちゃん。勿論クラスから浮いているし、みんな遠巻きにして過ごしている。でも田村くんはそんな事は気にしやしない。ストーカーもかくやとばかりにアタックアタックアタック。すげえ。そして彼は彼女の深いところの問題に触れてしまう。それでも田村くんは媚びぬ屈せぬ顧みぬ。実はちょっとへこみながらも必死になって手を伸ばす。それが届くのかどうかは電波だけが知る。

そして時は流れて高校生。いつも通りのほほんと過ごしていた田村くん。そこで出会ったのは”ツンドラ”系の女の子、相馬広香。周囲に向かって威嚇して、刺を張り巡らせてバリヤーを張る。しかし、しかしだ。我らが田村くんにはそんな刺なんざ紙切れみたいなもので。ずかずか相馬の間合いに踏み込んで、どかどかやりたい放題し放題。そんでやっぱり空回って失敗して。それでも媚びに屈せぬ顧みぬ。それは嘘で、実は相当にへこんでいるのだけど、それでもやっぱり田村くんで。調子の狂う相手の態度に戸惑いながらも、やっぱり彼女の奥深いところに踏み込んで手を伸ばす。それが届くかどうかは、まあ見てのお楽しみ。

そんなことをやっているから困った事になるんだよ、田村くん。でも彼はそんな後先考えて無かったんだろうな。だって田村くんだし。

これからどうなる事やら。田村くんの行く末は何処?彼は要領の良い立ち回りなんて出来ないし、きっとまた空回るんだろうな。

ほどほどにね、田村くん。

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受信: 2005.06.17 12:49

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