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2005.06.12

『【冲方式】ストーリー創作塾』読了

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【冲方式】ストーリー創作塾』(冲方丁/宝島社)を読んだ。なかなか面白かった。

まず始めに、これは創作塾と書いてあるけれども、一般的な創作技法とか実践的な小説の書き方とかはまったく書かれていないと言う事は述べておきたい。じゃあ何が書かれているのかと言えば、「冲方丁が今までいかにして小説を書いてきたのか」を当時のメモを見ながら書き連ねていくと言う、いわば、創作裏話である。まあ、エッセイに近いけれども、それよりもさらに小説家のプライベートな部分に踏み込んでいますね(創作の部分で)。

なので、これを読んでも小説の書き方は分からないけど、冲方丁がどうやって「『マルドゥック・スクランブル』を書いたのか」と言う事は分かるので、これはこれで大層面白い。冲方丁の創作に対する姿勢の変化も見受けられて、情熱だけで書き連ねていた10代から、技術を磨いた20代への変遷も見受けられる部分も興味深い。それと同時に、今の冲方丁には『バイバイ、アース』や『マルドゥック・スクランブル』のような作品は二度と書けないのだろうなあ、と思うとちょっと寂しい気持ちになる。だが、作品と言うのはそう言うものであって、一度書かれた作品と言うのは二度と生まれなおす事は出来ないのだな、ということが実感として分かった。人間は変わるものだし、その作者の情熱や考え方の違いが、作品を代替のないものとしているのだろう。

なんか、内容について全然書いていないが…まあ良いか。
まあ、とてもリラックスした書き方をしているので、非常に気軽に読めます。エッセイとして読んだ方が良いのでしょうね。冲方ファンには必読、かも知れない。

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受信: 2005.12.04 22:47

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