« 本日の購入物 | トップページ | 『殺×愛 0‐きるらぶZERO』読了 »

2005.06.30

『トリックスターズ』読了

4840230641
トリックスターズ』(久住四季/電撃文庫)読了。あー2週間早く感想を書いていりゃあなあ。祭にリアルタイムで参加出来たのに…と言ってもまさしく後の祭り。今からでは何を書いても後付だな。詳しくはBUD_TRIPの6/16から6/25までの日記を参照の事。

それはともかく大変面白かった。僕は本格も新本格も古典についても良くわからない程度の浅いミステリ読者に過ぎないのだが(だって難しいだもん)、これは実にまともでよく出来たミステリだと思う。ここまで真面目なミステリが電撃文庫から発売されたのだと言う事実が何よりも素晴らしい。ついに電撃文庫も本格的な攻勢を仕掛けてきたのかなあ。この調子でミステリもSFも取り込んで怪物的進化を遂げてくれる事を期待します。まあ無理か。

また話が逸れてしまった。
魔術と魔術師が存在する現代に似た世界で行われる密室殺人。果たして犯人は世界で数人しかいないといわれる魔術師なのか?その魔術師である佐杏冴奈とそのゼミ生である天ノ原周は、犯行予告から始まる一連の事件に巻き込まれる。犯人はすでに”わかっている”。では一体誰が犯人なのか?

いやあ、楽しいねえ。最初に読者の挑戦状があったり、きちんとルールに則った魔術トリックと言い、まさに本格とでも言うべき作品で、謎が大変に魅力的。犯人と犯行に使用した手段は早いうちに分かるのに、それではそれをどのように使ったのか、そしてその犯人は今は誰なのか?という趣向。それに世界に6人しかいないといわれる魔術師たちの闘争が繰り広げられると言う伝奇的な設定も含めて楽しい楽しい。
7つの謎は全部は分からなかったのは残念だが(3つしか分からなかった…。ただし、7つ目は早いうちに分かった。なぜかと言えば同じネタを最近読んだからなあ)、その謎の散りばめ方もきちんとしているように思うし、魔術にも厳密なルールが存在していてトリックとして成立している…んじゃないかなあ(このくらいで勘弁してくれ)。キャラクター的には記号以上のものではないが、その辺はミステリだし問題はないだろうね。

まあ、まとまりがない文章になってしまうけど、あまり内容について書きすぎるのもどうかと思うので(もう遅いか)こんなところで。いやあ、すごく面白かった。ミステリを読みたいという人は読んでみてもよいのでは、ってところか。

およそ電撃文庫の普通の読者層に向けて書かれているとは思えないのが、なんなんだけどねー。

|

« 本日の購入物 | トップページ | 『殺×愛 0‐きるらぶZERO』読了 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/4598671

この記事へのトラックバック一覧です: 『トリックスターズ』読了:

» トリックスター [【トリックスター】について]
型オンラインロールプレイングゲーム→トリックスター(ゲーム) ----トリックスター(Trickster)とは、神話や物語の中で、神やトリックスタートリックスター(Trickster)とは、#英語で詐欺師のこと#神話学/物語学上の人物類型の一つ。本稿で詳述する#GCRESTの多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム→トリックスター(ゲーム)----トリックスター(Trickster)とは、神話や物語の中で、神や自然界の決まり事を破り、物語を引っかき回す役割を負うもののこと(例:『夏の夜の夢』に登... [続きを読む]

受信: 2005.09.27 18:35

« 本日の購入物 | トップページ | 『殺×愛 0‐きるらぶZERO』読了 »