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2005.06.12

『永遠はわが王のために ミゼリコルドの聖杖』読了

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永遠はわが王のために ミゼリコルドの聖杖』(高殿円/角川ビーンズ文庫)を読んだ。うははは面白い。

細かいところでギャグが散りばめられていて、まあしょーもねーとか思ったりもしたけど、実際のところは実に真面目な群像劇であるね。主人公アルフォンスがなかなかけなげな感じで良い。いやまったく実に読んでいて恥ずかしくなるほどに純愛っぷりでびっくりです。ドロドロ愛憎渦巻く遠征王シリーズを書いた人とはとても思えん。まあそれをおいといても、様々な思惑が絡み合い、もつれ合う物語はなかなか見事であります。簒奪者でありながら良き王たらんとするキースや、独自の意思を持って反乱を企てるジャスター(なんかこいつ好きだなあ)など、それぞれ魅力的に描かれているのが良いね。まーみんな美男子として描写されているのは、まあレーベルがレーベルだし…。

あと、相変わらず説明不足なところもあるし、キャラクターの感情の流れに違和感を感じないでもないところもあるけれども、まあおおむねその辺は些細な問題といえるでしょう。大変楽しめた。

しかし、一番腹黒いのは、アルフォンスの侍従長(にしてラバー)であるマウシリオのような気がするのだが…。全部の事態がこいつの手の平の上で踊っていたような気がする…。

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受信: 2005.07.02 23:44

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