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2005.06.19

『流血女神伝 喪の女王(1)』読了

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流血女神伝 喪の女王(1)』(須賀しのぶ/コバルト文庫)を読了した。うおお、面白れえ~。

長期シリーズとなった流血女神伝もついに最終章となった。前章の終わり方がまたすごいところで終わったので一体どうなる事やらと思ったけど、イーダル王子ののほほんとしたキャラクターゆえか、久しぶりに穏やかな始まり方でちょっと安心するやら逆に不安になるやら…。カリエとエドと言う久しぶりの(ファンには垂涎の)コンビが復活して、色々なものから解き放たれたような日々はいいのだけど、この作者の事だからその後に奈落の底に突き落とされる事は間違いないところなので、戦々恐々です(ところで、カリエとエドがまともに揃い踏みしたのって実は『帝国の娘』以来なのかな。およそ十数巻ぶりですか…作中時間的にも10年近くが経っているのかな?)。既に一巻の段階でいくつもの火種は巻かれており、これからどんどん大変になるんだろうなあ。バルアンの非情な決断、トリ・スカナ王宮の不穏な動向と言い、まったくサバイバル大河ロマンの名は伊達じゃないね!大体結婚して妊娠、出産を経験したあと、誘拐されレイプされた挙句また父無し児を生む少女小説のヒロインなんて見た事ねーよ!これがコバルト文庫だってんだから…(いや、だからこそ、か?)。

カリエの事を大切に思っていながら、国のために容易くカリエ切り捨ててしまう(切り捨てる事が出来る)バルアンの、その大切なものを全部切り捨ててしかも自分に後悔すら許さないその精神は、あまりにも強固であまりにも哀しい。バルアンに対する感情と、その非情さも含めて理解しているカリエの慟哭との対比がどこまでも残酷な展開だ。まったく、ここでカリエにそんなことを自覚させるなんて…作者は鬼か。

ラストもまたとんでもないところで終わっているので、普通に続きが気になりますなあ。
 
 
それにしてもサルベーンはエドが絡むと精神年齢が低くなるな…。とても三十路を越えているとは思えないぐらいのガキっぷりであります。まったくバカを言い合える友達もろくにいなかったんだろうなあ…不憫なやつ。あ、サルベーンのことは嫌いじゃないですよ?あのヘタレっぷりが。ええ。

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