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2005.04.02

『涼宮ハルヒの動揺』読了

404429206X.09涼宮ハルヒの動揺
(谷川流/角川スニーカー文庫)
 
 
 
長門有希がどんどん可愛くなってくるなあ。メインヒロイン化が順調に進行しているみたいです。無表情な外面と、少しずつ振幅が広くなってきた内面のギャップが、当初の無機的な内面からの変化のせいもあって大変魅力的な感じになっています。しかも、キョンに対して明確に嫉妬、というほどに明確ではないにしても、感情をあらわにしていたりするし、名実ともにメインヒロイン。キョンにとっても一番気になる相手みたいな描かれ方をされているように感じますが、これは読み手の感情移入の問題かも。僕が長門有希(関係ないが何故かフルネームで書いてしまう)を気に入って来たせいでそう読めるのかもしれない。

今回は短編集なのでストーリーは進んでいませんね。今までの話の番外編というよりは、裏話的なものが多いようです。以下各話感想

「ライブアライブ」
『涼宮ハルヒの溜息』で語られていた文化祭当日でのエピソード。珍しく他人に迷惑をかけないハルヒの一面の話かも。ジャイアンだのなんだのハルヒはライトノベル読みには散々に貶されているヒロインではありますが、並外れたバイタリティを持ち合わせているだけで、比較的常識的な感性の持ち主ではあるのですよね。

「朝比奈みくるの冒険 Episode00」
SOS団制作の映画の話。行き当たりばったりかつシュールな物語が繰り広げられます。実はあんまり感想も無いのだけどキョンのツッコミのおかげでちゃんと読める。ツッコミが無かったら恥ずかしくて読めないよなあ。「溜息」で断片的にしか分からなかった場面をつなぎ合わせるとこうなるのか、という楽しみ方はありますね。

「ヒトメボレLAVOR」
長門有希の話。もう徹頭徹尾長門の話。長門の描写が、微妙に人間らしくなってきている感じがしていて大変素晴らしい。まあ、これもキョンの主観からの描写だから本当のところは分からないけどね。ただ、キョンが朝早く部室に来たときに、今は無い眼鏡を抑える仕草をするなど、内面の動揺を僅かに表していたりと芸が細かいです。ラストがそこまでまっとうに終わらせるとは、とやられた感じ。

「猫はどこに行った?」
冬合宿編。わざわざ書き下ろして書くとは律儀な作者だなあ。ミステリ的なトリックについてはなんともいえないけど、全体的に影の薄い古泉が自己主張している感じだ。自分の解説役としての適性をきちんと認識していたり、登場当初から胡散臭くて捕えどころが無い奴だったが、けっこう味のあるキャラクターになってきたような気がする。

「朝比奈みくるの憂鬱」
次の長編への布石らしい。まあ、あれだ、未来を変えるということさえも未来においては過去の事実に過ぎず、「変えた」という結果が記録されるに過ぎないと。だからなんだといわれても困ります。

 
 
次はようやく長編らしいので楽しみに待つことにしましょう。消失で解決していない問題もあるしなあ。

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