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2005.04.03

『さよならトロイメライ』読了

4829162414.09さよならトロイメライ』(壱乗寺かるた/富士見ミステリー文庫)を読了。なかなか面白かった。

田舎の高校にやって来た「転校生」によって私立御城学園に「転校」させられてしまった藤倉冬麻。突然の出来事に混乱する間もなく自分が学園でも選ばれた存在である”トップ3”にされてしまったことを知る。しかも、トップ3の”パートナー”としてやってきた女の子と四六時中一緒にいる事になり冬麻の混乱はさらに深まっていく。

同じ饒舌口語体系のライトノベルと言っても、『ホーンテッド!』が西尾維新的な流れであるとするならば、こっちは舞城王太郎的な流れのような気がする。思考をそのまま垂れ流したようなハイテンションかつ盛大に空回っている感じの文章は、確かに読む人を選ぶのかもしれないけど僕は結構嫌いじゃない。むしろ好きだ。ジャンク文章と言われりゃそうなのかもしれないが、何、文章に拘らないより拘った方が良いに決まっている(たぶん)。

内容は文体に反して至極まともライトノベルミステリと言っても良いんじゃないかなあ。きちんと伏線も張っているし、最後の真相も予想外のところをついてきたし。ただ、最後のどんでん返しの部分が地味というか、黒幕が明らかにされるシーンがあるのだけど、それが付け足し見たいな感じになったのは惜しいなあ。あと視点をころころ変えるのはちょっと読みにくかったけど、まあトリック的に意味があるみたいだから許せます。
それにしても名探偵役になれる能力を持った人間が多すぎです。この巻だけで3人はいるのに、実際に事件解決に奔走するのはワトソン役である主人公と言うのが捻くれておりますなあ。そのくせ事件には最後まで蚊帳の外であったのが笑えるというか哀れというか。この主人公は基本的に道化の役回りが宿命づけられていますね!キャラ設定的にも弄られキャラだし。主人公の自爆ボケとセルフツッコミがこの作品の肝かもしれないと半ば本気で思います。ちりばめられたギャクがその文体と相まって結構好きだなあ。

そんなこんなで結構楽しめたので続きもこの調子で読んでいくつもりです。それにしても最近富士ミスを読みすぎのような気がしないでもないが、どうせ僕は似非ミステリ読みだし、いいかな。

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コメント

いいとも! いいとも、さ。 そして僕はさよトロを買うわけなのだから!

投稿: ぴよすけ | 2005.05.22 05:25

反応どうも(笑)
萌え萌えラブラブが好きなら楽しめるんじゃ無いかと思います。

投稿: 吉兆 | 2005.05.23 18:04

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» さよならトロイメライ一巻/著:壱乗寺かるた【富士見ミステリー文庫】 [字遊室]
YUMIさんのご推薦のトロイメライ、一巻試し読みでございます。 お話は、主人公が突如連れ去られたところ、御城《みしろ》高校で起こる病弱な少年を中心にしたサスペンスミステリー(ってなんじゃそりゃ) ファーストインプレッション、つまり第一印象は(英語で言う必要ないやろ)、うわ、なんか読み肉ッでしたね。これは著者自身も自覚しているそうで、読者を選ぶ覚悟でいたそうな。 まあ、それほどまでに読めない文章ではないので、慣れもありましたが、後半になるにつれて読みやすくなっていったので読みきること... [続きを読む]

受信: 2006.04.05 16:13

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