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2005.04.06

『さよならトロイメライ Novellette -ノヴェレッテ』読了

4829162856.09さよならトロイメライ Novellette -ノヴェレッテ』(壱乗寺かるた/富士見ミステリー文庫)を読み終わった。ようやく既刊を読みおえた…。

知力体力ルックスのすべてかへっぽこ。史上最低の”トップ3”として学園生活を送る藤倉冬麻の日常は、常に全力疾走で勘違い暴走気味。何もしなくてもトラブルの方がやってくる毎日に、忙しい日々を送る毎日である。これはそんな彼の日常の物語。

てなわけで、ハイテンション系勘違いラブコメディ(伝奇風味)の第4巻。すでにミステリのミの字もありゃしないが気にすんな!気にしたら負けだ!今回は月刊ドラゴンマガジンに連載分に書下ろしを加えた短編集。富士見ファンタジアでは良くあるパターンですが、長期連載できるかどうかは売上にかかってくるあたり、あたかもジャンプコミックスの如きシビアさではあるが、このシリーズはどうなのか。…まあ、がんばって欲しいと思う。

内容については書くことが無い。本当に無い。
仕事に行くのに電車に乗って片道一時間ほどなのだが、駅のホームで読み始めて職場につく頃には読み終わっていたと言う事実を汲んでくれれば大体分かると思われます。内容が全然無いので感想の書きようもないのだが、ひょっとすると富士見ミステリー文庫ってこれがスタンダード?

しかし、つまらなかったかと言えばそんな事は無く。ハイテンションでアクセル全開で空転する文章は、相変わらずなかなか楽しく、もはや何か文章が書かれているだけで楽しめてしまうのは芸の領域に達していると思う。他の人にとってはどうなのか知らないけど。

話の中で起こる事件はどれも大した事がないし、そもそも事件自体が起こっていないことも珍しくないが、ただ主人公の脊髄反射的な言動を読んでいるだけで結構楽しめる。もうこの文体を受け入れてしまっているので、好きにやってください、としか言いようも無い。

その中で、唯一冬麻が語り手でない「変奏のアンダンテ」が、それまでの雰囲気と全然違っていて面白かった。大した事は無いのだけど、他の話のハイテンションぶりと比較すると温度がかなり低く、こんな話も書けるのかと少し思った。途中で伝奇物になってしまったり、それら一連のシーンが色々既視感のある描写だったりするのは苦笑してしまったけれど。現在のライトノベルにおける伝奇小説描写は、軒並み奈須きのこの影響下にあると言う事を再確認してしまった。やれやれ。

我ながら褒めているんだか貶しているんだか分からない感想だけど、自分でも良く分からないので勘弁して下され。

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