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2005.04.05

『さよならトロイメライ(3) 幻想リプレイ』読了

4829162724.09さよならトロイメライ(3) 幻想リプレイ』(壱乗寺かるた/富士見ミステリー文庫)を読了。まあ…こんなもんか。

演劇部員の美春に泣きつかれ、やむなく学園祭にむけての劇「オペラ座の怪人」の怪人役として出演する事になってしまった”史上最低のトップ3”こと藤倉冬麻。同じくトップ3にして理事長令嬢、巫城都と冬麻のパートナーである長峰泉とともに練習に励むが、照明器具の落下、部員の怪我など不自然な事件が相次ぐ。演劇部員達が口にする「紫の呪い」とは?また時同じくして現れた都の婚約者、柿崎の目的は?

あーもうミステリとしては本当にどうでも良くなっていますね。そもそも謎を謎として魅力的に描こうという努力をしておらず、明らかに都と冬麻のすれ違いの方にに重点がおかれている。考えてみたら、主人公達は全然謎を解こうとしていませんね。事件が起こっても不安を感じたりはするものの、特に解決に向けて行動を起こしたりはせず、普通に学園祭を楽しんでいる様子。ミステリとしては全然駄目だ…。

変わりに導入されたのが主人公の”血”の力。超常的な能力を受け継いだ主人公の出自とその力を狙う存在が現れて、おお、なんと伝奇小説への転身を図らんとしている様子です。順当な展開と言えなくもないですが、そう言う方向性で行くのなら最初からそうすれば良いのに、と富士ミスの編集方針についてはあきれるばかりであります。富士ミスにはこのパターンが結構多いような気がする…といえるほど富士ミスを読んでいるわけじゃないですけどね。

主人公が物語の中心に配置されていながら、主人公自身は物語の本流からは完全に蚊帳の外と言う構図は今までと変わっていませんが、一応主人公自身の異能にクローズアップされてきたあたりからそのルーツの物語になるのかもしれませぬ。あくまでもかもしれないだけですが。しかし、3巻目にしてようやくスポットが当たる主人公って一体…。

まあLOVE分は相変わらずなので、特に言う事はありません。説得力はまるで無いハーレムものでヌルイ事おびただしいが、つるつる読めて何も残らない作品ではあるので楽しい事は楽しい。あと、八千代が本格的にヒロイン化が進んでいるのでその筋の人にも好評です(たぶん)。今回は都が徹底的に可哀想な目に会う話なんだけど、最後はあまりフォローされていないような気がするなあ。

てなわけで感想終わり。すげえやっつけ仕事だ。いつもの事だが。

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