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2005.03.20

『ヴァンパイヤー戦争(9)ルビヤンカ監獄大襲撃』読了

406275018X.01ヴァンパイヤー戦争(9)ルビヤンカ監獄大襲撃』(笠井潔/講談社文庫)を読みました。うーん、表紙がエロス。

3巻ぐらい続いたのかな、プドゥール編の終了です。あいも変わらず男も女も出てくる端からガンガン殺されています。生き残るのは、九鬼とムラキだけと言うのはすでに基本ですね。作者はムラキが気に入っているらしく、美味しいところとりまくりで、主人公たる九鬼が押され気味なのがちょっと可笑しい。

思えば、このムラキは明らかに笠井潔の探偵小説、『バイバイ、エンジェル』の主人公、矢吹駈の原型ですね。まあ、このあたりは色々な所で指摘されていて、今更僕が偉そうに指摘するのもおこがましいのですが、そこにも作者のムラキ(のキャラクター)に対する偏愛ぶりがうかがえます。矢吹駈シリーズは途中で読むのが止まっているけど、また読みたくなってきたなあ。

お話の方は既に大詰めでしょうか。中ボス的な役回りであったケゼビとの対決は前巻で終了して、今回は最終局面に向かいつつある舞台の準備と言ったところかな。スペシネフの最終目的とそれを阻止する手段が明らかにされ、九鬼側とスペシネフ側との間での闘争が開始される。…まあいきなり罠にかかっていきなりラスボス戦に陥っているのはご愛嬌ですが。

しかし、むやみやたらと大風呂敷を広げているのは良いとしても、それがすべて男女の愛、それも肉体を介した情欲に還元されると言うのは、壮大なんだか卑小なんだか分かりませんな。一応、宇宙スケールの話なのに…。ひょっとすると、これも一つのセカイ系と言えるのかも知れませんね(単に言葉を使ってみたかっただけだったり)。

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