« 『電波的な彼女~愚か者の選択~』読了 | トップページ | 『ホーンテッド!(3) ラッシュ・アンド・ラッシュ』読了 »

2005.03.25

『ゼロの使い魔(4) 誓約の水精霊』読了

4840112363.09ゼロの使い魔(4) 誓約の水精霊』(ヤマグチノボル/MF文庫J)を読み終わった。凄いねこれは。薄っぺらいが面白い事は面白い。

やっている事は、プライドが高くてわがままななご主人様(美少女)に振り回されて苛められてちょっとラブラブというオタクの妄想そのままだけど、二人の関係に対する作者の執念とも呼ぶべき情熱によって非常に面白いものになっている。要するにツンデレなのだけど、毎回同じパターンに陥ることなく、手を変え品を買えてヒロインを萌えさせるところは素直に凄いと感心するしかない。ヒロインであるルイズの豹変前と豹変後のギャップなすさまじく、もはやこれは爆弾と言ってもいいと思った。

ただ、冒険活劇としては相変わらず面白くない。これは作者の個性であるので難しいところではあるが、緊張感の欠片も無いとぼけた文体なので今ひとつ盛り上がらない感じがする。描写が写実的でなく、文章だけでは今ひとつイメージが喚起されないのも欠点だろう。

とは言え、ルイズの萌えキャラ立てにかける作者の情熱が伝わってるのは確かであるし、それはかなり成功の部類に入っていると思う。

ところで、セーラー服が単に水兵服(そのままだが)としか認識されていない世界ではどうやってもセーラー=清楚という認識は生まれよう筈も無いと思うのだが、まあ、突っ込んではいけないところなのだろうな。

|

« 『電波的な彼女~愚か者の選択~』読了 | トップページ | 『ホーンテッド!(3) ラッシュ・アンド・ラッシュ』読了 »

コメント

>セーラー服
セーラー服という概念のない世界において、仕立て直した海軍の制服とそれを着た女の子と言う個別の要素に分解されたそれが、再び統合された時に生じる時空を越えて普遍的な美、これによってわれわれは普段あまりにありふれたものゆえほとんど意識されなくなっているセーラー服のコアイメージに改めて気付かされ、また新鮮な感動を覚える事ができるのです。これこそファンタジーにおけるセンスオブワンダーでありこの場面はつっこみどころではなく泣きどころなのですよ?

投稿: hatikaduki | 2007.02.05 00:07

なるほど、現実とは異なる異世界を舞台にすることによって、セーラー服というカテゴリに否応なしに受け付けられたイメージを解体し、再構築していると言うわけですね。世界を跨いでもセーラー服の持つ根源的魅力は変わらず、むしろ世界を超越するものであると。と言うことは人間とはいかなる場所と時間、そして空間を隔てていたとしても、共有出来る一点さえあればわかりあうことが出来ると言う対話への希望すら象徴しているのか知れません。ううん、深いなあ。

投稿: 吉兆 | 2007.02.05 22:40

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29313/3437547

この記事へのトラックバック一覧です: 『ゼロの使い魔(4) 誓約の水精霊』読了:

» 『ゼロの使い魔4』 [ハイパーばなな]
ゼロの使い魔4の感想です。 著者:ヤマグチノボル イラスト:兎塚エイジ 出版:MF文庫J まさか異世界で水兵服を改造しセーラー服を登場させるとは。 しかもへそだしひざ上15センチ、トドメにはいてない。 ヤマグチノボル、神だ。 シエスタがやばいね。暴走.... [続きを読む]

受信: 2005.04.24 03:28

« 『電波的な彼女~愚か者の選択~』読了 | トップページ | 『ホーンテッド!(3) ラッシュ・アンド・ラッシュ』読了 »