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2005.03.21

『ローマ人の物語(3)(4)(5)』読了

4101181535.09ローマ人の物語(3) ハンニバル戦記(上)』、『ローマ人の物語(4) ハンニバル戦記(中)』、『ローマ人の物語(5) ハンニバル戦記(下)』(塩野七生/新潮文庫)読了。書評は3巻のみ。相変わらずの傑作ぶりで大変良い。

第2次ポエニ戦争において、一軍を率いてアルプス越えを敢行しイタリア半島に侵攻し、その後16年に渡って戦い続けたハンニバル。戦えば必ず勝つというこの天才に、ローマはひたすらに戦い続け、ついにはハンニバルの戦いから学び取った若きスキピオが戦いを挑む…。

塩野七生のローマ好きがアクセル全開でとても面白い。ハンニバル戦記と書いてありますけど、どちらかと言えば戦術の天才であるハンニバル・ボルカ(電光)に対して総力を挙げて抵抗するローマ人の物語。その過程で幾たびもの危機に直面しながら、それまで培ってきたローマの共同体としての強さが、少しずつハンニバルを追い詰めていくと言うのは熱く滾ります。ハンニバルの生涯もどこまでもドラマティックでたまらない。16年間一度も負けなかった男の、ただ一度の敗北で戦争は終結したと言うくだりはもはや好き勝手絶頂である。ライバルとなるスキピオ・アフリカヌスとの関わりもあまりに出来すぎていてありえねえ!と思いつつも歴史の不思議さが興味深い。何しろ、最終的にハンニバルを敗北へ導くこのスピキオの初陣は、17才の時に来襲したハンニバルがイタリアでの最初の一戦の時で、負傷した執政官(父親)を連れて逃げたのがこのスピキオ。なんだこのドラマチック人生。

話は変わりますが、岩明均の歴史漫画、『ヘウレーカ』の舞台になったシラクサ攻防戦もこの第二次ポエニ戦争の時のことでしたね。少しですがこの本にもシラクサが出てきています。あわせて読むと面白いかも。

やっぱり僕はこの古代ローマが好きなんだなあ、という事を再確認しました。次も読もうっと。

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