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2005.03.13

『デュラララ!!×2』読了

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デュラララ!!×2』を読了。なんか口絵に登場しながら作中には一度も出なかった人が何人かいるな…なんでだ?

相変わらず、読み始めたら読むのが止まらずあっという間に読了。ああ、面白かった。

前回はストリートマフィアであるダラーズ内部で展開する話だったけど、今回はそのダラーズの縄張りである池袋で、正体不明の切り裂き魔が現れる所から、町に不穏な空気が広がっていく…というところから始まる。新たなカラーズマフィア、黄巾賊の存在もアピールされ、次回以降には波乱の展開を匂わせています。

今回の主役というか中心人物となるのは、何故か切り裂き魔に狙われる少女、園原杏里と、池袋「最強」と呼ばれる平和島静雄。その周りで覆面ライダーことセルティが駆け回ると言った構図かな。特に今回は、今まで良くわからない存在だった静雄の内面にも踏み込まれており、彼の異常な強さと凶暴さ、それと裏腹に抱える恐怖とそれの克服という体裁をとっているところはまるで成長小説的な側面を持っています。しかし、もう一方の中心人物である杏里のパートでは、これまた彼女の内面に踏み込んではいるものその方向性は静雄と対極である。むしろ、彼女は成長することを拒否し、ひたすらに停止し続ける事で世界と対峙しているという志向をもっているため、彼女のパートは非成長小説とでも言えるのかもしれないな。

はっきり言って、この二人に視点を割り振ったことについてはあまり意味は感じないし、上手くリンクしているとも思わないのだが、この二人を含めた多くの人たちがそれぞれ自分の目的、信念に基づいて行動する事から生じる混沌は、相も変らぬ猥雑なエネルギーに満ち溢れていて大変素晴らしい。やっぱり成田良悟の本を読む楽しみと言うのはこういう猥雑さにあるとさえ思う。作者の弱点(というか、僕がなじめない所)であるところの登場人物たちの薄っぺらな造型も今回はあまり気にならなかったし(成田良悟の弱点については機会があれば別に書くかもしれない)。

クライマックスのサプライズについては、実はあまり驚かなかったなあ。意外なところから意外な正体が--というのは、すでに前巻でやってしまっていたからねえ…。あの「正体」については伏線って貼られていたっけ?あまり記憶に無いんだよな。

この巻で、どうやら舞台も整ったみたいだ。おそらく、作者はこの舞台(三国史)を作りたかったんだろうな…黄巾賊とはそのまんまのネーミングですねえ…。ともあれ、状況は更なる混乱をみせそうで、まさしくB級と言った設定に、成田良悟の真骨頂がみられそうな期待ではちきれんばかり。やべえ、続きが楽しみ過ぎです。

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