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2005.02.12

「ひかりのまち nerim's note」、読了

ひかりのまち nerim's note」(長谷川昌史)、読了。なかなか良い。

電撃小説大賞金賞受賞作。
現代とはちょっと異なる異世界の地球を舞台にした青春小説(ただ、この設定にSF的なものを感じているのだけれど、一巻の段階ではなんとも言えないので保留)。それも青春の、かなり痛々しいところを描いており、青春の青臭さとエゴが表現されているところが大変良かった。

さらに言えば、これは少年が真実を知る話でもあり、そしてその世界の真実は少年に何ももたらすことなく、ただ残酷さを知らしめるというあたり、少年の無力感を表している。

主人公は、父親に反発し、女性に憧れ、友人の恋を知り日々の生活を過ごす。そんな当たり前の生活が、実のところどんなものに支えられているのかという事を知ってしまう過程が描かれて入るように感じた。(ただ、ラストにおける主人公の主張には、そこに至る過程が読み取れなかった。勿論、行っている事は分かるのだが…)

痛々しい少年時代とその通過儀礼をきちんと描いており、良い青春小説ではないかと思う。

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