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2005.02.11

「食卓にビールを(3)」、読了

食卓にビールを(3)」を読了した。相変わらず変てこな話だった。
どんな話しかと問われると窮するのであるが、とても飄々とした話である。主人公が、何故か毎回宇宙人の事件に巻き込まれるながら、持ち前の物理の知識を生かしてなんとなく解決してしまうというのがお約束である。しかし、毎回発生する事件のSF的設定には趣向が凝らされており、それを本当に高校生レベルの理科の知識で解決してしまう(まあ、僕は理科は苦手だったので分からないところもあったけど)。
以下、各話感想。

『食卓にビールを☆大掃除編』
思い立ったが吉日とばかりに年末の大掃除を始めてしまったら、何故か家の中にブラックホールが発生してさあ大変。宇宙の利権とイデオロギーを巡って根深い対立が引き起こされる。人類の愚かさが見せ付けられる大変教育的な話。間違ってはいないはずだ。

『食卓にビールを☆大掃除編』
珍しく女子高生編。学園七不思議を”捏造”すべく校内を探索する主人公。校舎の屋上でライフルを構えた女生徒を発見する。興味を持って話し掛けると、実は彼女は未来から来た歴史改変者で…という話。過去に起こった出来事を変えるのは無意味だなあ、という教訓を与えてくれます。最後の落ちはありがちだが主人公らしい解決だ。

『食卓にビールを☆喧嘩編』
どこが喧嘩だ。一つの銀河を舞台にしたもの凄くスケールのでかい話。まあ、やっている事は民事訴訟だったりするのだが。宇宙だと不倫も大変だね。

『食卓にビールはありません☆不動産屋編』
何でないの?この話は結構好きかも。不動産屋さんって大変なお仕事だなあ、という話。しかし、駅歩5年、築3分って…どんな家だ。

『食卓にビールを☆降臨編』
川沿いの道で宇宙大戦争…な話。本気で地球の危機アンド宇宙神降臨というハイスケールの話なんだが…なんちゅーオチだ。分かるからって捨てたりせず、マニュアルはちゃんと読みましょうという教訓ですね。

『食卓にビールはありません☆密輸編』
また女子高生編。全然学校生活が描かれないけど。超銀河(略)捜査官(見習)に希少生物モズタンの密輸の嫌疑をかけられてしまった主人公。モズタンの行方を追うサスペンス!…なわけはない。人類って愚かなのね、よよよ…。って話なのかなあ。適当だなあ。

『食卓にビールはありません☆廃墟編』
わお、ビックリだ。主人公が作家らしい事をしたのは初めてじゃないか!…じゃなかった。この話はシリアスだった。己の信じる世界が崩壊した後、男は自分の本当に大切なものに気付く。再びそれを取り戻すべく自らの意思で歩み始めるという話。いや、本当だって。

ああ、面白かった。

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