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2005.01.07

スパイダーマン2を見た

スパイダーマン2(サム・ライミ)をDVDで見た。とても面白かった。

サム・ライミのスパイダーマンの面白い所は、アメコミ原作のスーパーヒーローものでありながら、その枠組みを超えた物を常に内包しているところだと思う。もっとも、僕はそれほどアメコミ事情詳しくないので、もしかすると僕が感じた事はアメコミでは常識であると言う可能性は否めない。しかし、単純明快勧善懲悪のヒーロー映画ではないという事は、この作品をとても魅力的なものにしていると感じる。

ピーターの住んでいるアパルトメントの大家の娘がいるのだが、彼女がケーキを焼いてきてピーターと一緒にケーキを食べるシーンがある。このシーンは、物語的にはほとんど意味のない場面なのだけど、非常に繊細で細やかな感情の交流を感じさせて、とても美しい場面だ。とてもハリウッド映画、アメコミヒーロー映画とは思えない場面で、まるでここだけフランスの芸術映画みたいな雰囲気すら感じる(フィルターがかかっているかもな…)。
叔父の死の真相を知った叔母との関係も、悲痛とすら言える感情のやり取りがある。

シリアス部分以外にも、スパイダーマンが空中にいる時、突然糸が出せなくなって地面に落下するシーンなどは、落ちた後もピンピンしているシーンも含めて、カートゥーンのようだと思った(まあ原作はアメコミなんだけど)。
その後、エレベーターで地上に降りるスパイダーマンの姿は、異様にシュールであり、まるで前衛(あるいはギャグ)映画の様相を呈しているというところも面白い。

それらの要素は、ヒーロー映画としての娯楽性を犠牲にしているとすら言えるのであるが、しかし、だからこそこの映画を、単なるヒーローものに留まらない作品にしているのだと思う。

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