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2005.01.10

「白貌の伝道師」読了

白貌の伝道師」(虚淵玄)読了。

忘れないうちに書いておこう。
今時、こんな真面目なファンタジー小説が読めるとは思わなかった。感無量。
光と闇の勢力の対立。エルフ、人間、森の聖霊。まさしく、指輪物語的な(あるいはTRPG的な)世界観で繰り広げられるダークファンタジーです。圧倒的な力を振るう悪の前に愛と善の無力さをこれでもかとえぐり込んでおり、全編殺戮と流血の雨あられ。とても楽しいなあ。

善と悪の描き方に奇妙な反転があり、本来善となるべき人間とエルフには、それぞれの身勝手さゆえにお互いに憎みあい、滅ぼしあう。欲得にまみれた人間側がどうしようもないのは当然としても、エルフ側も相当に俗物で排他的なので滅んで当然とさえいえる展開(この辺、悲劇としては弱いかも)。救いがありませんね。

それゆえに、主人公の持つ純粋で敬虔、そして邪悪な悪意がある種の美しさをもって輝いているように感じました。
純粋なる悪は神々しくさえあるな、なんて事を思った。

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