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2005.01.31

「ひぐらしのなく頃に 解」、読了(読了ってゆーか)

どうにも「天使~」が進められないので、日曜日に「ひぐらしのなく頃に 解」をやっていました。凄かった。完。

相変わらず一度始めたらノンストップでありました。やっている最中にこれは途中でやめられないという事に気が付いて、やむなく翌日が月曜日だというのに夜更け過ぎまでかかって読了。おかげで今日は眠くて仕方がない。斜壊塵の本領発揮と言えましょう(大威張り)。

何を喋ってもネタバレになっちまう以上、感想の一つも述べられないのだけど一つだけ。
確かに「綿流し編」の謎はほとんど解けた…。しかし、むしろ他のシナリオの謎が余計に分けわからなくなっているじゃねえか。しかも、結局「綿流し」の最後のシーンの謎が解けてねえー!

どこが解決編かと小一時間(略)。

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本日の購入物

1、「御緩漫玉日記(1)」 桜玉吉 エンターブレイン
2、「UMAハンター馬子 完全版(1)」 田中啓文 早川文庫
3、「魔法」 クリストファー・プリースト 同上

1、すごく面白い。コミックビームにて連載中。実は以前からの続き物だったという事は、読み終わって巻末を見てから気が付いた。(1)って書いてあるのに…嘘つき。内容はどこまでが本当でどこまでがフィクションなのか良くわからない日記漫画です。えーと、とりあえず、アシスタントのトクコちゃん(眼鏡、巨乳)が大変にエロ可愛くて参った。すげえ。
2、えーと…珍伝綺らしい。なんてこった…早川まで…。作者は、いわゆる知る人ぞ知るという作家です。緻密かつ壮大な物語を、いつも最後の最後でぶち壊しにしてしまうという業の深いSF(駄洒落)作家として有名。うーん、これもタイトルからしてヤバイ感じだ…。
3、「奇術師」が色々と話題になっていたので買ってみました。これが面白かったら「奇術師」も買おう…。

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2005.01.30

「ぺとぺとさん」、「さよなら、ぺとぺとさん」、読了(2)

というわけで感想です。色々あーだこーだと考えてはいたのですが、ちっともまとまりが無いままなので見切り発車にて感想を書きます。…見切り発車なのはいつもの事でした。すいません。

いわゆる「妖怪」が当たり前に実在する世界。そこでは妖怪は「特定種族」として認知され、しかし、それは人間との種族的な相違を強調する結果にもなっている。大曲垣峠中等教育総合校(通称:マガ校)、そこは人間と妖怪の一環教育を実施する学校である。そこに転校してきた妖怪「ぺとぺとさん」のぺと子は”いとしいもの”と触れ合うとくっついてしまう体質である。ある日、クライスメイトのシンゴと「ぺとっ」てしまう…。というのがあらすじです。

人間と妖怪が共存する世界、と言うとグループSNEの「妖魔夜行」シリーズなど、伝奇アクションを思いつきますが(僕だけだろうか?)、こちらはそうではありません。妖怪と人間が当たり前に生活する日常が、主人公の少年の目からつづれらます。妖怪と人間は、種族的な相違から生じる差別と隔意があり、少数派である妖怪たちは社会から弾かれてしまう。そんな、ごく当たり前の世界。

あー…まったくもって素晴らしいとしか言い様がない。本当に、僕のストライクゾーンど真ん中であり球種も球速もまさに打ち頃でホームランコース一直線である。

僕がこの作品でもっとも心地よく感じるのは、作者の登場人物たちの内面に対する姿勢である。実のところ、この作品(と言うか木村航の作品はどれも同じなのだが)は登場人物たちの心理描写を極力廃している。その時その場面で彼らが何を考えていたのか、何を感じていたのかについてほとんどが語られていないように見える。内面の独白が語られるのは精々主人公のシンゴぐらいなもので、それにしたって考えている事の表層でしかないとすら思えるかもしれない。しかし、作者が実に巧みな事をやっていると思うのは、登場人物たちのほんの僅かな仕草から内面を汲み取っているところだ。決して直接的には語らず、敢えてそれぞれのエピソードを積み重ね、彼らの仕草、態度から読者に内面を訴える。すなわち文章による『説明』ではなく『描写』だ。まあ、この作品においては相当にあざとい事をやっているなあ、と感じない事も無いが(ぺと子の足音とか)。

好きなシーンは色々あって迷う。『川底のオブジェ』の詩的とすら言えるイメージも良いが(ライトノベルでこういう描写が出来るのは貴重だと思う)、やっぱりミにょコン会場の、もはやカオスとすら言えるわちゃくちゃ加減が素晴らしい。そこには出てくる人たちの、好きとか嫌いとか嬉しいとか悲しいとか愛情も憎しみも一緒くたになったものがある。つまり人ってことだ。

そう言う混沌と美しいイメージが共存した描写が、この作者の持ち味なのだろうと感じた。

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2005.01.29

「タマラセ 探偵はドリルで突つかれる」、読了

休みだからって一日四冊ってのはどうなのかっていうか暇人ぶりを露呈しているのだけどそんな事はどうでもいい。つか流石に書くことがなくなってきた。短めにいくかな。

タマラセ 探偵はドリルで突つかれる」を読了した。なかなか面白い。

文章は明晰で読みやすく、ぶっ飛んでいるように見えて真面目なキャラクター。平凡なようでやっぱり異常な日常という説明していても良く分からない感じですが、一言で説明をするなら、ジョジョの奇妙な冒険風魔界都市新宿ライトノベル版。バイオレンスジャックでも可。要するに閉鎖空間における超能力バトル物であります。こーゆーの好きなんだよなー僕。

超能力バトル物といっても、やたらと日常部分が暢気な、しかし、実は死人とバイオレンスが渦巻く世界観のバランスが大変結構。主人公が飄々とした男で、様々に事件、超人どもが入り乱れて入るのに、ピンチに陥ってもなんだかんだ冷静沈着に機転を利かせて切り抜けるあたり、実は真面目に伝奇小説をしているのかもしれないと思った。考えてみたら、一作目の時に『これが角川の新伝綺!!』とか言われていたのは伊達ではなかったと言う事か。まあ、誇大ではあるけど。

いろいろなエンターテインメントの要素を色々取り込んでおり、なかなか野心的だと思う。漫画的なアクション、ミステリ的な味付け、とぼけたユーモアととても一般性が高く窓口が広いのは長所かな。色々取り込んでいるのに破綻せずまとめているのは偉い(ミステリ的な側面は弱いが。まあ味付け程度ですかね)。後はそれぞれの要素の密度を濃くしてくれれば言う事が無いなー。

こういうバランスが良い作品は好みなので今後も買う予定。あ、これは一応二巻目なので、読むときはお気をつけください。

あ、あんまり短くなってねえ…。

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「ゼロの使い魔(1)~(3)」、読了

ゲームの合間に「ゼロの使い魔(1)~(3)」(ヤマグチノボル)を読了。まあ…面白いと言えなくもないかな?リンクは(1)だけです。

良く言うと堅実かつ(ある意味)王道。悪く言えばお約束の集積。また、そのお約束の骨組みに肉付けする作業が足りていないので、全然小説としての『密度』が足りないところがあるのだけど、…そこは、まあ長所であり短所でもあるのでしょうね。僕は、最初からヤマグチノボルにそう言う意味での『小説』は求めていないので、その辺はさらっと流す事が出来ました。流せない人は読めないだろうなー…。まあ薄いと言う事は、逆に言えば読者に対して要求するものが低いと言う事でもあるので、非常に気楽に読む事が出来ます。そのため、気分転換をするためには非常に適した本であるとも言えましょう。「天使の二挺拳銃」を読むのが耐えられなくなってくると(話は違うけど、まだこのゲームのテキストを上手く咀嚼する事が出来ない。困った)ついつい読んでしまって、しかも途中でやめるキッカケも無いまま読了してしまった。ゲームがすすまねー。

一巻を読んだだけだと面白いともつまらないとも言えず、たんに「普通」で済ませられる内容なのですが、二巻、三巻と読んでいくにつれて面白くなって来たのはちょっと驚きました。もーツンデレ系ヒロインの萌えっぷりにはすさまじいことになっていますよ。三巻はもう読んでて悶え苦しむほどの気恥ずかしさ。何これ!なんかのプレイですか!?というぐらい悶えてしまいました。うーむ、恐るべし…。また、主人公の成長もきちんと描かれているのも好感が持てます。真面目にストーリーを作っているなあ。

この調子で進むのならたぶん続きも買います。

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「天使の二挺拳銃」、プレイ中

まあ、やっているわけですが、「天使の二挺拳銃」。

まだ序盤も序盤なので判断は出来ないのだけど、ちょっと不安が的中しそうだなあと言う印象。初めて読むシナリオライターなものだからちょっと不安はあったのだけど(僕はエロゲーはシナリオで読むタイプなのです)。うーむ、こちらが勝手に持っていたイメージと作品との乖離の問題か?ところどころに違和感を感じてしまうな。

まだ判断できる状況じゃないですけどね。

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2005.01.28

今日から「天使の二挺拳銃」三昧

今日、「天使の二挺拳銃」(ニトロプラス)(18禁)を買ってきました。しばらく、天使の世界に出かけてきます。探さないでください。

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「1973年のピンボール」、読了

1973年のピンボール」(村上春樹)、読了しました。とても美しい。

僕は、実のところ文学には詳しくない。ポストモダンにもモダンにも興味はないし、文学の世界でどのように村上春樹が評価されてきたのかと言う事についてもよく知らないと言うのが正直なところだ。僕が知っているのは、精々大塚英志のキャラクター小説にまつわるテキストの中で言及されていたのを読んでいたぐらいである。

しかし、そんな事と関係なく村上春樹のことは結構好きだったする。文学としての作品には興味は無いが、その文章が持っているイメージ、空気感のようなものに僕は惹かれている。それは高校生の時に、初めて「ノルウェイの森」を読んでからずっとかわっていない。

前置きが長すぎた。内容についてだ。
この作品は、双子の女の子とともに日常を過ごす<僕>と、閉塞した世界の中で安らぎを求めて女を求める<鼠>のふたつのパートから成り立っている。それぞれはお互いに対応しながら、まったく独立したストーリーになっている。しかし、ストーリーについて説明する事は、実のところあまり意味が無い。それらは単なる日常であり、そこで抱え続けている葛藤(と言うほど明確ではないもの)をもてあましながら日々を反復しているのだ。しかし、彼らはあるときを境にその反復を拒否する。それは一つの世界の終わりであり、決別であり、始まりでもある。この作品は、ただそれを切り取っているに過ぎない(と敢えて言ってしまおう)。だから、そこには明確に何かが現れているわけではない。あるのはただ予感だけだ。その予感だけが、この作品の全体を覆っているように思う。

その予感が、彼らのなんて事の無い日常を、ひどく曖昧で、どこかぽっかりと穴のあいたような奇妙な心細さを生じさせている。特にそれを感じたのは「配電盤のお葬式」の場面だ。そこには、雨と霧と静寂だけがあり、間違いなく何かが終わってしまった(あるいは終わる)予感をはっきりと認識させる。少なくとも僕が初めて明確に認識したのはこの場面だった。そこからゆるゆるとすべては終わってゆく。あるいは始まっていく。それは明確には語られず、次の舞台へ続く。

とても美しく、静けさに満ちた作品であった。


っと真面目な話はここまで。ここからは読みながら思いついたことを書いてみる。
なんか…昔からこーゆー駄目人間の考える事って変わらないのな。<僕>も<鼠>もくだらない日常を反復している自分と世界を嫌悪しながらそこから逃げ出す事もできずにウダウダやっている。そのあたり、読んでてなんか既視感を感じると思ったら思いついた。これは、滝本竜彦の「NHKにようこそ!」(原作版)だね。まああれほどイタイわけではないし、一応村上春樹の方はまだ外への志向はあるみたいだけど、どうにもこうにも前に進めないままグルグル回っているあたりよく似ている気がする。挙句の果てに、<僕>の「脳内彼女」が出てきてしまったあたりは笑ったものかどうしたものか困ってしまった。今だったらあれは綾波レイになるのかなあ。

あと、主人公は偉く優雅な生活をしておりますな…。4時半で仕事がおわりっすか…チキショー技能職めー(いいじゃん)。あと双子の女の子と同棲とは、なんとうらやましい男か!ナチュラルに貴様は双恋の主人公にでもなったつもりか!しかも食っているし!

なんだか最低の論旨になりそうなので無理矢理ここで筆を置く事にする。やめとけばよかった。

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本日の購入物

1、「ゼロの使い魔(1)」 ヤマグチノボル MF文庫J
2、「同上(2)」 同上 同上
3、「同上(3)」 同上 同上
4、「年上の彼女(2)」 甘詰留太 白泉社
5、「フリージア(5)」 松本次郎 小学館
6、「タマラセ 探偵はドリルで突つかれる」 六塚光 角川スニーカー文庫

1と2と3、またやっちゃった…。とあるサイトでの書評を読んだらとても面白そうだったので衝動的に購入。作者は元々エロゲーとかのシナリオライターをやっている人だったりします。正直言って、あんまり小説家としての手腕は評価できないのですが、『物語を作る人』としてはそれなりの人のような気もします。
4、ヤングアニマル増刊・嵐にて連載中。エロい、甘甘、ラブラブ。そーゆー漫画です。それだけなら単なるギャル漫画ですが、この作品はそれぞれの密度がすさまじく、ある種の迫力さえ感じさせます。この作者、実はかなり頭の良い人なんじゃ無いかな。
5、IKKIにて連載中。この雑誌は粒が揃っていると思います。敵討ちが合法化された日本での、敵討ち代行業者のお話。しかし、そこには正義もへったくれも無い悪夢のような現実があるだけというどうにも救われない話。どいつもこいつも病みまくっています。良い。
6、書き忘れていたので追記。角川スニーカー大賞優秀作受賞後第一作。要するに二作目。非常に物語としてはバランスが良いのに、キャラクターはナンセンスな良くわからない小説。僕も年をとったか。けっこう面白いような気がするなあ。

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2005.01.27

「ぺとぺとさん」、「さよなら、ぺとぺとさん」、読了

ぺとぺとさん」と「さよなら、ぺとぺとさん」(木村航)を読了しました。……言っていい?言うよ?

むはー!最・高!

しかし、今日一日これにかかりきりだった所為で感想を書いている暇がない。そのうち書きます。

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本日の購入物

1、「ファンタジーの歴史 空想世界」 リン・カーター 東京創元社
2、「新月譚月姫(2)」 佐々木少年 メディアワークス
3、「はやて×ブレード(2)」 林家志弦 同上
4、「変幻戦忍アスカ(上)」 黒岩よしひろ 竹書房
5、「同上(下)」 同上 同上

1、ファンタジー者としては買わないわけにはいかないかな。これを読めば米国ファンタジーのすべてがわかる!かも知れない。
2、電撃大王で連載中。予定通り購入。この作者は漫画が上手いなあ。なんだかんだと言って泥臭いところがけっこうある奈須きのこの原作を、非常に絵的に映えるように描いている。ネロ編クライマックスは期待通りの面白さでした。
3、同じく電撃大王にて連載中。うっわ、すっげえ馬鹿!(褒め言葉)。非常に頭が悪くてその上百合百合で萌え萌えです。…自分で書いていて頭が悪くなりそうですが。とにかく大変良い。
4・5、……ま、なんつーか。何故か復刻しているもんだからつい買っちゃったよ。描く作品描く作品、片っ端から中途半端で終わる読んでてひたすらフラストレーションが溜まる作家として一部で(僕だ)有名。中学生の時はけっこう好きな漫画家だったなあ…エロくて。この作品も、一部で有名だった作品だったので買ってみたんですが…ま、予想通りでしたな。

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2005.01.26

冲方丁、マガジンZにて新連載

冲方丁がまたしても漫画の原作をやっていた。本当に仕事のし過ぎ。大丈夫か?

今月号のマガジンZにて。
シュヴァリエ -CHEVALIER d'EON-」原作/冲方丁 漫画/夢路キリコ

今回も「ピルグリムイェーガー」同様、負け側の話のようだ。おそらく、冲方丁のこだわりなのだろうな。
インテリジェンスに富んだセリフのセンスは相変わらず。かっこいいなあ。

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「隣のドッペルさん」、読了

「隣のドッペルさん」(砂浦俊一)、読了。…あー…こりゃ無理だ。僕には読めん(でも一応読んだ)。

ひたすら上滑りし続ける会話文と頭の悪すぎる主人公の一人称に、もはや内容云々以前に読む事自体が難しい。すいません、どうやら僕とは波長が合わないようです。勘弁してください。

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本日の購入物

1、「ぺとぺとさん」 木村航 ファミ通文庫
2、「さよなら、ぺとぺとさん」 同上 同上
3、「ローマ人の物語Ⅰ ローマは一日にしてならず(上)」 塩野七生 新潮文庫
4、「同上(下)」 同上 同上
5、「M」 桂正和 集英社

1・2、我輩、木村航のファンになり申した。よって購入。この作者には、『物語』に対する愛を感じるような気がするのだが、まあたぶん僕の思い込みなのだろう。
3・4、昔、父親がハードカバーで買っていたのを読んでいたシリーズ。一向に次の巻が出ないものだからいつの間にか読まなくなっていた。文庫化されていたので今更購入。久しぶりに読みたかったので持ちやすい文庫はありがたいな。
5、…買っちまったよ…。あーあ、知らないぞ、と。あとで後悔するのは分かりきっているんだがな…。

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2005.01.25

「ブルーハイドレード~転移~」、読了

掟破りの一日の感想三本。これで宿題はなくなるぜー…。

と言うわけで(?)「ブルーハイドレード~転移~」(海原零)、読了しました。うーむ…面白いことは面白いのだが…。

相変わらず出てくるやつらのほとんどが、自分の事しか考えないエゴイスト揃いという仕様は大変素晴らしいですね。キャラに感情移入しながら読む人は大変だと思いますが、僕は大丈夫でした。

今回は、海中戦に次ぐ海中戦。なんだかんだ言いつつも最精鋭であるたった9人の反乱軍が、ついに世界すべてに憎悪を燃やす少女、トパーズを頭に頂き反撃(とまでは行かないか、スタートラインに乗ったところ)を開始。とうとう乗組員だけなく、最強の潜水艦も手に入れ初めての戦闘を行う。しかし、その内実には、様々な火種が渦巻いているのであった。

うむ、たった9人しかいない仲間でありながら、その中では、友情を育むもの、憎みあうものと様々でチームワークもあったもので無いですね。しかし、戦闘が進むに連れてその人間関係も変化していくのだけど、それがまた様々な要因から複雑な事になっています。凄いな、これ。何をどうやっても修羅場(文字通り)になるぞ…。

かように大変面白い作品なのですが、ちょっと気になる事も無いではない。ちと描写が弱すぎませんかね?せっかくの群像劇なのに、どーも、場面場面のでのキャラクターの動き方に納得がいかないのですが…。なんつーか、上っ面をなぞっているだけ、科白が棒読みのように感じられてしまうのもマイナスでしょうか。頁数が少ないせいもあるのかもしれないけど、ちょっとキャラが動いていないなーという印象。あと、状況説明がよくわからない。僕の読解力の問題か?どう考えても意味の通じない箇所があったのだが…。まあ、この辺は人によるのかもしれないな。

なんにせよ、続きが気になる事には間違いない。ついに最強の力を手に入れたトパーズが、一体いかなる凄惨な道のりを歩んでいくのか、期待は高まります(酷いな)。

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「よくわかる現代魔法 jini使い」、読了

よくわかる現代魔法 jini使い」(桜坂洋)、読了。うん、面白かった。

「All You Need Is Kill」と異なり、人があまり死なないシリーズ(作者談)。「All~」が大変素晴らしい作品である事は言うまでもありませんが、僕はこっちも良いと思うなあ。

中味はごくごくまっとうな成長物語。前にも書いたような気もするけど、このシリーズは正当なジュブナイルの系譜ではないかと思う。作品の特徴としては、出くわす事件は常に非常識の事件だが、それは本題ではないという点があると思います。すまわち起こる事件とは主人公達が抱えている試練(あるいは壁)を顕在化する役目を果たしているに過ぎず、彼らの試練とは、実の所青春期に良くある悩み、焦燥感そのもの。ごくごく平凡な問題なのです。

今時珍しいぐらいにまっとうな話なので、文章ハッタリ系の壊れた人間頻出小説(まあぶっちゃけて言うと西尾維新系というか)を好む人には受け付けられない話かもしれませんねえ。シンプルでけっこう洗練された文章だと思うのだけどなあ。

このあたり、奈須きのこの功罪というのがあるような。文章的にハッタリの効いた文章こそが良い文章、という誤解が広まっている気がしてならない。まあ、話が違うのでここでは述べません。

新キャラ、小野寺笑(えみ)と、クールな少女、坂崎嘉穂のお話でした。しかし、いきなり出てきて主役を張っている笑にはちょっと驚きました。もっとサブキャラ的な扱われ方だと思ったんだけどなあ。そのくせ、話の本筋にはさっぱり関わっていなさそうなのは一体どういう事なのだろうか。説明を求む。笑は、ひょっとするとレギュラー化でもするのだろうか?この巻だけだと、単に次回作に話を繋げるためだけに存在しているような気さえしてくるしなあ…。

そうそう、この小説、宮下未紀のイラストもあって一見萌え小説のように見えるけど、実は全然萌えません。あしからず。萌えキャラになるにはみんな独立心が旺盛過ぎますなー。一応、女の子は一杯出てきますが、そーゆーのを期待している人は読まない方が良いでしょう。

ラストの方で、なんだかとんでもない事になっています。ついに作者の禁忌が破られるのか!?…まあ、どうせ「ネタバレ(1)」(ネタバレはページを切り替えます)だって事何だろーけどなー。まあ、この巻では、美鎖と弓子の対決はストーリーにはまったく寄与していないので、なんとなく座りが悪い。次回への布石という事は理解しましたので早いところ続きをお願いします。

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本日の購入物

1、「アダ戦記(4)」 堤抄子 一賽舎
2、「白のふわふわ」 山名沢湖 エンターブレイン

1、ZERO-SUMにて連載中。雑誌自体は買った事も読んだ事も無いのに、何故か最近コミックスを買っているな…。何でなのか自分でも不思議だ。むかーし「エルナサーガ」をガンガン(だったかな?)に連載していた作者のシリーズです。実はかなり贔屓の作家だったりします。
2、どうしても僕の生活圏では見つからなかったので、友人に頼んで買ってきてもらいました。サンキュー、持つべきものは友だな!念願の一冊です。なんと言うか、とても愛らしいとしか言いようの無い作品集…そこ!似合わないとか言うな!僕だってこーゆーのも読むんだい!

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「ぴよぴよキングダム(2)」、読了

この感想は思いっきり失敗作だー!原作に対するあまりにも過剰な思い入れのため、いささか暴走してしまった。反省。自戒の念を込めて敢えて晒してしまおう。みんな笑えばいいさ!


ぴよぴよキングダム(2)」、読了しました。相当にネタバレなのでページを切り替えます。

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2005.01.24

本日の購入物

1、「よくわかる現代魔法 jini使い」 桜坂洋 スーパーダッシュ文庫
2、「ブルーハイドレード ~転移~」 海原零 同上
3、「隣のドッペルさん」 砂浦俊一 同上
4、「白夜の弔鐘」 田中芳樹 徳間書店
5、「夜刀の神つかい(8)」 作:奥瀬サキ 画:志水アキ 幻冬舎コミックス
6、「幻影博覧会(1)」 冬目景 同上 

1、「All You Need Is Kill」で血塗れのボーイ・ミーツ・ガールを描いて話題になった桜坂洋の新刊です。しかし、何故かこっちのシリーズは評価が低いような気がします。不思議です。うーん、僕は面白いと思うのですけど。
2、こっちはフィギュアスケートを題材にしたスポ根小説、「銀盤カレイドスコープ」にてデビューして話題となった作者の作品。こっちは潜水艦をテーマにした群像劇の第二巻。前回はなかなか話が動きませんでしたが、この巻ではどうでしょう。
3、スーパーダッシュ文庫ばかり買っているような気がしますが、まあいいか。こちらは新人のデビュー作。どうやら同人紙で書いていた人らしい。ついに小説でも同人作家が商業デビューするようになったのか…って考えてみたら奈須きのこも同人作家でしたね。珍しいことではないのか。ところで挿絵の高橋慶太郎って…「Ordinaly±」の人かよ!全然気が付きませんでした。絵が変わったなあ…。「Ordinaly±」は大変好きな作品だったので、何とか復活してくれないかなー。
4、しまった…。鶴田謙二のイラストに引かれてつい買ってしまった。田中芳樹の初期作品集…の、なんだこれは?ノベルズ化って言うの?元々文庫だったやつを新書にしてどうする…。値段が高くなるじゃないですか。
5、コミックバーズにて連載中。久しぶりの新刊です。連載がほとんど不定期だからなあ…。 まあ、志水アキの美しい絵が見れるだけでかなり嬉しいので新刊が出るのは大変結構な事です。しかし、内容はかなり絶望的な展開になっているんですが、大丈夫なのかこれ。主要な登場人物がズバズバ死んでいるんですが…。
6、同じくコミックバーズにて連載中。冬目景ってバーズで連載していたんだね…。それにしても、相変わらず不定期に作品を発表している様子です。こんな執筆速度で連載誌に事欠かないのも凄いけど、よく生活できているなあと思わないでもない。

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2005.01.23

「泣き虫 弱虫 諸葛孔明」、読了

泣き虫 弱虫 諸葛孔明」(酒見賢一)読了しました。ギャース!面白すぎるー!こんな適当な三国志初めて見たよ(褒め言葉)!

もう1ページごとにゲタゲタ笑いながらあっという間に読了。あっという間と言うのは僕の主観であり、ふと気が付いたらあたりがすっかり暗くなっていて驚いたと言う事は述べておきたい。あと、1ページごとと言うのはちと大袈裟だったか。

タイトルの通り、諸葛孔明が主人公の話である。諸葛孔明といえば、中国史上でも歴史に残る名軍師、と呼ばれていて、日本人のファンが凄く多い。何故か日本では「切れ者」として名が通っており、『孔明に学べ!』とかそういう方面においても知名度が高いと言える。おそらくは忠義を尽くして非業の死を遂げると言うあたりに、日本人のセンチメンタリズムを刺激するものがあるのだろうな。

しかしまあ、この話はそう言った孔明好きな人々から見たらとんでもない作品です。この孔明は天才と何とかは紙一重と言うか、すでに紙一重の向こう側じゃないのかといわんばかりの奇行ぶり。苛められれば恨みを忘れずあとで三倍返し。告げ口するわ放火はするわとにかく性格が悪い。かと思えば道服を着込んで仙人の真似事をして語るのは宇宙のことばかり。すげえ!

10年をかけた大作、「陋巷にあり」が完結した反動もあるのか、語り口から物語まで何から何までのびのびしており文体まで変幻自在傍若無人である。即興で語る講釈士のごとく立て板に水の軽妙ぶりで、いきなり「ヘイ、キル・ゾーズ・フェローズ(奴らを吊るせ!)エクスタミネート、イエローターバンズ!(黄色頭巾どもを血祭りにあげろ!)」とか欧米版三国志の話をし始めるしもう大変!さらにはアニメネタ、漫画ネタ(いや三国志時代に美味○んぼは無いから!)まで散りばめて好き放題この上なし!誰も止めなかったのか?!もっとやれ!

しかも、一応、三国志演義を下敷きにしてあるせいで、そちらにあった矛盾などもそのまま取り込んでおり、それを強引な論理展開によって無理矢理お話にしており、その牽強付会ぶりにはもはや腹を抱えて笑うしかない。まさか「三顧の礼」がここまで抱腹絶倒のコントだったとは…。身も心もズダボロにされる劉備こそ哀れ。あんたら鬼だ。

しかし、時折顔を出すストーリーテラーとしての手腕は流石である。ここまで滅茶苦茶やっているのに、それでもこの作品には気品がある。ホウ徳公(字が出ない…)と劉備との会話に代表されるように、作品の核には、ふざけていてもきちんと芯が通っているが分かる。人はいかに生きるべきか、それを捜し求める人々の姿がそこにはある。

さて、結局孔明が三顧の礼を受けるところでこの作品は終わっているのだが…続きをぜひとも出して欲しいぞ。せめて孔明の鉄人兵団が未開の地で大暴れのシーンは是非見たいのでお願いします作者殿。

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「カエルと殿下と森の魔女」、読了

カエルと殿下と森の魔女」(橘柑子)、読了しました。んーまあまあ面白かった。

えんため大賞優秀賞受賞作(分かりにくいな)。

んーストレスを感じることなくサクっと読み終えられたわけですが…まあ普通だよなあ。逆にいえばそつの無い出来。文章も読みやすく、描写でそれほど気になるところも無い。登場人物たちのお気楽なやり取りをのほほーんと楽しむのが吉でしょう。

それにしても登場人物が多すぎ。主要キャラだけで、えー3人。脇キャラで4人。スポット(と思われる)登場キャラが2人。これだけの人数がいて、やっている事がお使いイベント一つだけ。長編と言うより中編と言ったところが妥当なスケールの内容です。登場人物を絞れば短編でもいけそうだな…。…贅沢な仕様だ。

しかし、それぞれの登場人物たちのキャラはなかなか立っており、それぞれがウダウダやっているだけでもそれなりに楽しめる。何より主人公集団のアットホームな雰囲気は、悪意の存在する余地が無くとても心地よい。

おそらく、この物語は主人公を中心とした異能の善人たちが、外界からの悪意によって災難にあった人たちをけちょんけちょんにぶっ飛ばす話なんだろうと思った。今回の巻では登場人物紹介の側面が強いので、「面白い!」というところまではいかないが、もし話が続いてキャラクターがもっと立ち始めたら面白くなりそうな気もした。

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本日の購入物

1、「カミヤドリ(3)」 三部けい 角川書店
2、「クロスボーンガンダム スカルハート」 長谷川裕一 角川書店
3、「おおきく振りかぶって(3)」 ひぐちアサ 講談社
4、「20面相の娘(4)」 小原慎司 メディアファクトリー
5、「幻想水滸伝Ⅲ(8)」 志水アキ メディアファクトリー
6、「ぴよぴよキングダム(2)」 木村航 MF文庫J

1、少年エースにて連載中。「カミヤドリ」呼ばれる奇病を巡って繰り広げられるアクション漫画。前作の「テスタロト」があからさまに打ち切りで終わったのが未だに寂しい。こっちはきちんと完結させて欲しいと思います。末期的な世界観が魅力的な作品です。
2、始めはイロモノかとばかり思っていたら、存外真面目にガンダムをしていたこのシリーズ。まさか外伝が出るとは思わなかったな。内容はよくも悪くも長谷川裕一の漫画になっています。僕は好きなので問題ない。
3、アフタヌーンで連載中。ネット界隈でも評判の野球漫画。野球はあんまり好きじゃないんだよなあ…という人(俺だ)でも面白い漫画。野球漫画なのに、野球をやっていないところでも面白いのは話作りが丁寧な証拠です。
4、コミックフラッパー連載中。かつて怪人二十面相にさらわれ、ともに世界中を駆け巡った少女、千津子。家に連れ戻された千津子が、行方不明となった二十面相を捜し求める話。まー絵が上手いってタイプの漫画じゃないですが、千津子と「敵」との緊迫したやり取りとか、理詰めで謎を解体していくシーンなど読んでいてゾクゾクしてくる。けっこう好きだ。
5、毎回書き下ろしで発売という変則的な形態をとっています。PS2ゲーム「幻想水滸伝Ⅲ」のコミカライズ。100人以上の登場人物を誇る原作を、志水アキの職人芸で読ませます。連載も抱えているのに志水アキってすげーな…。
6、なんだかとっても気に入ってしまったシリーズ第2巻。うーむ、何でこんなに面白いんだろうな。冷静に考えると、心理描写とかかなり端折っているところもあって、読者にもの凄く不親切な小説だな…と感じる事もある。なんだかキャラクターに感情移入させないで、どこか突き放した感じがあるよなー。しかし、僕はそのクールさに痺れるんですが。少数派ですかね?万人にはオススメし難いなあ…。

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2005.01.22

メモメモ

つってもエロゲーの話なんですが。

東出祐一郎:シナリオ、中央東口:原画でゲームが出るらしい。
あやかしびと
これは買いかな…。ところで中央東口氏、絵が変わりましたね?言われなきゃ気が付かなかったよ。
えーと…学園物?(たぶん違う)。

そーだ、これも忘れてはいけない。
新月譚 月姫」の2巻が1月27日発売という事だ。忘れずに買わないとなあ。

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「トウヤのホムラ」、読了

トウヤのホムラ」(小泉八束)読了しました。………滅茶苦茶面白いのだけど…これ。僕だけか?

船津東哉は”神”である。人間の両親から生まれ、戸籍を持ち、人権だってあるが…紛れも無く現世に降臨した八百万の神の一柱だ。しかし、現在は、その力を恐れた船津一族によってその力を奪われ、封ぜられていた。ある時、東哉が封じられていた社に、従妹の麻里が訪れた。なんと、条件付きで封印を解くと言うのだ。東哉はその意図をいぶかしみながらも受け入れる。自らを封じ込めた船津一族への復讐を誓いながら…。

いやーもう楽しいなあ!何が楽しいって、絶対的な力を持ちながら封印され使役される東哉とか、気丈な態度の裏に東哉への思慕を隠し持った麻里とか、それに全然気が付かないどころか憎悪を抱え込んだ東哉とか、そのくせお互いを意識していまうという愛情と憎悪が交錯する主従関係とか、船津一族の当主の座を巡って繰り広げられる陰謀、勢力争いとか、それに巻き込まれながら船津に対する憎悪の念を募らせる東哉とか、それすらも利用とする奴らとか、お互いを陥れようと迂遠かつ腹に一物を隠し待った会話とか。作者め、よくもここまで僕の大好物を揃えたものよ…やるな。

まーこの作品の肝は、やっぱり東哉と麻里の関係なんでしょうかね?お互いを意識しながらも、立場と積み重ねてきた年月のため潜在的には敵対関係とならねばならない2人。ん?これはロミオとジュリエットの変形なのか?あとヘルシングとかも入っているのかな。

逆にストーリーそのものはどうということも無い。突然、事件が起こって終わる。この巻はキャラクター紹介の話みたいだなー。事件の方はオマケみたいなもんか。真面目にストーリーを書こうと言うなら、どう考えてもページ数が足りなさ過ぎる。東哉と麻里のやり取りだけでほぼ5割(推定)を使っているからな…。少なくとも今より2倍は長くして、脇役をもう少し描いて…結局事件はどうでもいいのか。

ま、とりあえず、この調子で東哉君には、猛り狂う荒神としての側面は忘れないで欲しいなー。この作品は、愛と憎悪と欲望という微妙な天秤の上で成り立つ駆け引きと、それに伴う感情の綾が大変面白い作品なので、東哉の僅かでも気を許せば即座に食い破られる憎悪が失われると、単なるラブコメになりかねん。たのむぜー。

ところで、表紙の絵は大変良いのだが、本文と口絵の方はもう少し何とかなら無いのか。ライトノベルの通例とは言え、もう少し何とかして欲しい。

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2005.01.21

「シグルイ(3)」、読了

う・お・お・お・お・お・お・お・お・ん(声無き雄叫び)

シグルイ(3)」を読了。漫画の感想を書くのは我ながら珍しい。
しかし、はっきり言ってこの作品は傑作である。

読んでいる最中、恥ずかしながら吼えに吼えまくった。読みながらのたうち回った。特に「猫科動物が爪を立てるが如き異様な掴み」、の一文とその後の展開何ぞはビジュアルのインパクトもあって全身に鳥肌、精神は恍惚、肉体は悶えるしかなく。最後の下りに至っては、うねるようにのたうつ情念の世界に、ただただおぞましくも歓喜の涙を流すのみ。

続き、続きはまだかー(まだ出たばかりです)。

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「ぴよぴよキングダム」、読了

ぴよぴよキングダム」(木村航)読了しました。…参った、降参。とても面白かった。

特に目立ったところの無い高校生、森山拓は、突然ヒヨコの襲来を受けてしまう。そのヒヨコは宇宙人であり、なんと拓の頭を自らの領土と宣言するので合った。その目的は地球征服…ではなく何でも恋の儀式のためだと言う…という話。

とりあえず、素晴らしいとしか言いようがない。あまりにもクリティカルなツボにヒットしたので、もはや客観的に評価するのは不可能だ。よって、冷静な批評を期待されている方は留意されたし(いないとは思うが)。おそらくはとても見苦しいものになるだろう。

内容は、SFラブコメとでも言うのだろうか。しかし、いわゆるハーレム系の話ではなく、至極まっとうな青春ストーリー。あー僕はこういうのに弱いなあ。たぶん、自分が躓いてしまった『青春』というものへの憧れを仮託しているのではないか、というのが自己分析だけど実際のところは分からない。

過去の出来事によって、他者に対して心を開く事が出来なくなった主人公、森山拓がヒヨコ型宇宙人(実際には高次元生物)ビックルの恋愛成就のために奔走していくうちに、自分自身の問題に向き合っていく――と言うのは基本路線なのだが、その過程で、主人公の『躓き』そのものにスポットが当たって、ビックルの恋の話と結びついていくのは大変良いと思った。

だが何よりも後半の展開を評価したいと思う。主人公の持つ属性(この主人公は『停滞』している)とは真逆の属性を持ったヒロイン、あかり。過去にこだわらずひたすらにアグレッシブな彼女にスポットが当たってからの展開は、怒涛の一言である。停滞する主人公を無理矢理にたたき起こし、同時に主人公からのアクションによってあかり自身にも変化が訪れる。
このように、主人公とヒロインの相反する性質が、お互いに衝突しあう事で事態が動いていく過程は本当に面白いと思った。

(以下ネタバレ含みのため切り替え。)

続きを読む "「ぴよぴよキングダム」、読了"

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2005.01.20

本日の購入物

桂正和の「M」が発売されていたのだけど、「豪華装丁版」が3月10日発売ってなんじゃそりゃ。つまりは両方買えと?ありえねー。
と言いつつ「M」自体は凄く欲しい。困った。

1、「シグルイ(3)」 山口貴由 REDコミックス

1、「M」の誘惑を振り切りつつ「シグルイ」の三巻を購入。よくがんばった、俺。
先月発売という話を聞いたいたのだけど、どうやら延期していた様子。ようやく待望の続刊である。『戦慄の残酷時代劇』、というコピーを耳にするし、事実、残酷無残な描写が山ほど出てくる作品ですが、しかし、それは『人間』を描く上で避けては通れぬ道でしょう。登場人物たちの、物狂おしい妄念を描く怪作(あるいは傑作)であります。

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2005.01.19

本日の購入物

1、「トウヤのホムラ」 小泉八束 富士見ファンタジア文庫
2、「カエルと殿下と森の魔女」 橘柑子 ファミ通文庫
3、「のだめカンタービレ(11)」 二ノ宮和子 講談社

1、富士見ファンタジア大賞準入選作。この賞は、めったに大賞が出ない事で有名だったりする。だから準入選というのは、実質、最高の賞だったりすることも珍しくない。何しろ15年(以上?)の歴史を誇るというライトノベル関係では歴史ある賞なのに、今ままで大賞をとったのは僅か三人。それゆえに受賞者のレベルも高いです。すくなくとも「五代ゆう」と「貴子潤一郎」を受賞させたと言うだけでも、この賞は偉いと思う。もう一人の受賞者、「滝川羊」についてはデビュー以来いっかな新刊が出てこない。「風のハヌマーン」の続編はまだー?
2、こっちはエンターブレインが主催している『えんため大賞』の大賞の優秀賞受賞作。こっちのレーベルはきちんと大賞を出しているけど、どうもその基準が良く分からない…。普通に面白い、というか手堅い作品が多いのだけど、どう考えても他の賞だったら佳作だろうという作品が多いような(別に貶しているわけではありません)。
3、爆笑必至のクラシック音楽漫画。パリに舞台を移しても、相変わらず「ぎょぼー!」と叫ぶヒロイン、のだめが素敵だ。今回は溜めの話らしく、なんだか苦労しているみたいです。

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2005.01.18

「鬼刻」、「鬼刻 コイヤミ」、読了

作者の名前、字面だけだと男性のようだけど、女性らしいですね。「かや」と読むそうです。

鬼刻」、「鬼刻 コイヤミ」(城崎火也)読了。なかなか面白かった。

あんまり期待せずに読み始めたせいか、非常に楽しめた。それほど話題になっていると言う話も聞かないこの作品ですら面白いので、ひょっとするとスーパーダッシュ文庫には外れが無いのか?と言う気さえしてくる。電撃文庫の天下も安泰と言うわけではないかもしれないな。ま、層の厚みが全然違うから、よっぽどのことが無い限りスーパーダッシュがライトノベルのメインストリームになる事は無いだろうが。

さて「鬼刻」の話である。
この話は、死者が生者の肉体を乗っ取って生き返ると言う現象、「鬼病」を巡って起こる事件と、それに巻き込まれた人々を描いた伝奇小説である。伝奇という言葉がそぐわなければ、ホラーアクションでもサスペンスでもいい。

この作品の特徴は、主要な登場人物のほとんどが「鬼病」によって精神的、肉体的な傷を負い、現在も苦しみ続ける「被害者」であると言う点だろうか。特に女性の描き方は、いわゆる「抑圧される性」としての描写が冴え渡っていて、一応男性に属するところである自分としては、いろいろときついシーンが多かった。その点が、いわゆるライトノベル的なエンターテインメント性を損ないかねないと思うが、これはこの作品の長所だと思う。

話の展開に付いては、正直なところ、やや無理が多いような感じがする。そもそも、主人公である志郎が「鬼病」に関わるようになるきっかけが弱すぎる。いくら何でも、砂川嵐(女性、志郎の相棒になる)の勘だけで事件に関わるようになるのは流石にどうかと…。また、ヒロインとの関わり方も相当に強引で、あれじゃあ警戒させるだけだと思うのだけど。

しかし、それでもこの作品が安っぽくならないのは、先ほども書いたように、過度の暴力にさらされた人間の恐怖、絶望、無力感を、真面目に書いているためであると思う。それがあるからこそ、感情に引きずられがちな登場人物たちの行動に納得できるのだと思う。

それはそれとして、真朝は良い娘だ。もはや単に良い娘だという範疇では括れない程に良い娘である。僕は彼女がメインヒロインだと思っているのだが、少数派かもしれない。ツンケンしまくっている嵐もけっこう好きだけどね。

コイヤミが終わって、新たな火種を抱え込んだようでどうなる事やら楽しみである。
相変わらず主人公達が属している組織の正体もさっぱり分からないし(そもそも実態があるのかどうかも疑わしい)、藤坂はもの凄く怪しいし、「鬼病」ってのがどういうものなのかも明らかにされていない。このあたり、まだまだ二転三転がありそうだ。

続きが大変気になるので、後はちゃんと続きが出てくれる事を祈るばかりである。

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本日の購入物

1、「鬼刻 コイヤミ」 城崎火也 スーパーダッシュ文庫
2、「ぴよぴよキングダム」 木村航 MF文庫J

今日はこんな感じ。
1、昨日買った「鬼刻」の続編です。今日、電車にゆられながら読んでいたら、存外面白かったので続編を購入しました。うーむ、スーパーダッシュ文庫は、ひょっとすると外れが無いのか?
2、本当は「べとべとさん」探していたのだが、同じ作者の本を見つけたので買った。実はこの人、僕が信者であるライアーソフト(エロゲー会社)でシナリオを書いている人だったりするのでした。オタクだと言わば言え。

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2005.01.17

「gift」、読了

gift」(古川日出男)を読んだ。とても良い話だった。

この本は19編のショートストーリーからなる短編集である。ショートショートと言っても良いかも知れない。どの話も短いだけあって、普段、長編で見せられる饒舌に饒舌を重ねられる文体はやや抑えられ、そっとささやきかけられるような、静謐な雰囲気さえ感じられる。

それぞれの物語は(一部共通らしき設定、人物はいるものの)独立している。また、内容も様々で、愛の物語であったり、絶望の物語であったり、世界と戦う話だったり、なんでもない日常の話だったする。短い話の中の、ほんの一瞬の感情、それらを切り取り読者に対して差し出された作品集だ。

基本的にどの話も好きななのだが、あえていくつか選ぶとするなら「オトヤ君」、「小さな光の場所」、「雨」、「天使編」だろうか。身も蓋も無い絶望の話である「オトヤ君」は、非常に分かりやすい話で、本当に身も蓋も無い。「小さな光の場所」は、郷愁とでも呼ぶのだろうか?あの日、あの時、あの場所の特別さを暖かな筆致で描いているのが好ましい。最後の一文には不覚にも涙が出そうになった。「雨」はストーリーも何も無く、ただ生きることの脈動を語る作品。もしかすると、これは『少女』の戦い(=生存)の話なのかもしれない。「天使編」はまるで長編小説の一節を抜き出したようなお話で、一人の女性が未知へ旅立とうとする様子を高揚とともに描いている。僕はこの話が一番好きかもしれない。

静かで飄々とした筆致は、普段の古川日出男とはいささか異なっているけれども、やはり胸の奥を揺さぶるものがある。
読んでよかったと思える本である。

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本日の購入物

1、「バルタザールの遍歴」 佐藤亜紀 文春文庫
2、「サラミス」 佐藤哲也 早川書房
3、「泣き虫 弱虫 諸葛孔明」 酒見賢一 文藝春秋
4、「鬼刻」 城崎火也 スーパーダッシュ文庫
5、「委員長お手をどうぞ」 山名沢湖 双葉社
6、「スミレステッチ」 山名沢湖 ビームコミックス

1、良し、探すぞ!と勢い込んで本屋に行ったら最初の一軒目で見つかってしまった。ある所にはあるもんだな。
奥付を見ると、2001年6月に初版、2004年5月に2版とある。…売れてないのかな。いやむしろ、2版も出ていると言うべきか?(同じだ)
2、計らずも佐藤夫妻の作品をセットで買ったことになるのか。たまたま本屋に行ったら見つけてしまった。わーい。
しかし、まだ「熱帯」を読んでいなかったのであった。早く読んどこう…。
3、わがフェイバリット作家の一人である酒見賢一の新刊である。ブラボー!今日は良い日だ。
古川日出男と冲方丁同様、この方の作品は無条件で買わねばならないと言う決まり事が存在するのである。僕の中では。
帯を見たら「本当の孔明は、こんな人じゃなかったと思う(作者談)」と書いてあった。さすがだ。
4、スーパーダッシュ文庫と言うのは、けっこう良い作品が多いのじゃないかな?とひそかに思っていたりする。ちょっと作品を発掘してみようかな、と思いいくつかのサイトでよい評判を聞いたこの作品を買ってみました。
それにしても、さりげなくここの新人賞(スーパーダッシュ小説新人賞)の選考委員って凄いな。阿部和重(今回、芥川賞もとりましたね)、新井素子、高橋良輔、堀井雄二(ん?)だもんなー。他では見られないラインナップです。
5と6、山名沢湖をついに買いました。萌え。いやそうではなく、非常にあたたかい感じの本ですね。
しかし、「白のふわふわ」だけ見つからない。困った。

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2005.01.16

「ヴァンパイヤー戦争(7)」、読了

なんか読むのに時間がかかった。

「ヴァンパイヤー戦争(7)」、読了です。

内容についてはあんまり言う事が無い。相変わらず主人公が大変な目にあって毎回危機一髪。しかし、主人公特権を生かして毎度毎度ぎりぎりのところで助かると言う話。あと女にもてまくる。

しかし、毎回思うのだが、主人公の九鬼鴻三郎はちょっと迂闊すぎだ。ピンチに陥るのは大抵自業自得のような…まあいいか。

個人的にはキキがまったく登場しないのは納得がいかん。このままメインを外れてしまうのかなあ。伝奇物にありがちな展開でこのままフェードアウトして突然ラストで登場!とかだったら嫌だなあ…。

前から思っていたけど、ムラキのキャラクターって「バイバイエンジェル」の矢吹駈の原型だよね。塵一つ無い部屋とかイメージ的に被るもの所が多い。ま、駈よりも人間くさいけど。

それにしても、九鬼に関わった女性(男もそうか)って大抵死ぬよな…。カジャは無事に生き延びてくれると良いけどなー。

こんな事は言いたくは無いのだけれど、やっぱり武内崇の絵は合っていないな。そもそも、武内崇の絵はイラストに向いていないんじゃないかな、という気もする。

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コーヒーとスニッカーズ

スニッカーズ(チョコとキャラメルとナッツの激甘お菓子)とコーヒー(酸味の強いのが望ましい)の組み合わせはなかなかなか良いと思う。スニッカーズを齧りつつ、だだ甘さに閉口したところで苦くて酸味の強い安物のコーヒーを含むと、逆にそのまずさが心地よい。そして、しばらくして苦味が勝ってきたらスニッカーズを齧ると甘さがちょうど良く至福の心持ちに。

そんな事をして過ごしていると、何故か「一人SM」という言葉が脳裏を横切った。

なんだそれは。何かの比喩なのか。
もしかしたら、何らかの啓示なのかもしれないのでおろそかには出来ない。

しかし、この言葉はいささか矛盾が無いだろうか。
そもそも、SMというものはS役とM役の、最低でも2人で1組の人間が必要であろう。すなわち、相方がいなくては成立しない関係のはずだ。つまり、一人SMと言うのはS役とM役を一人でこなしているという行為という事であり、結局のところ自慰的な行為でしかない。そして、それは他者との関係性の希薄さゆえの代替行為に過ぎないのではないだろうかってつまりは寂しい人って事か俺の事か。

自分でも良くわからない怒りに駆られた日曜日の午後でした。

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2005.01.15

知らなかった…(2)

うしとら5巻の巻末解説を読んでいて始めて知ったのですが、かつて「うしおととら」の小説版を手がけた「城池勝幸」って「まほろまてぃっく」の原作者「中山文十郎」と同一人物だったのか…。

小説版うしとらは、漫画版と異なってホラー要素が強く、子供心に怖かった印象があるなあ…。漫画とは違った面白さがあってけっこう好きだった本でした。ノベライズではなくオリジナルストーリーで勝負していたのも印象深かったな。

特にオチはありません。

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本日の購入物

収穫品です。

1、「うしおととら(5)」 藤田和日郎 小学館文庫
2、「白い迷宮」 田中芳樹 講談社文庫

1、うしとら文庫版の五巻目。関守日輪と秋葉流登場の巻であります。秋葉流は全然顔が違うなあ…こんなに人相が悪かったのか…。関守日輪はツンデレというにはあまりにツンツンし過ぎているが、まあこれはこれで良し。…こんな風にうしとらを読むような駄目な大人になってしまった事に一抹の物寂しさを感じる冬のある日でした(何がなんだか)。
2、夏の魔術シリーズの第三巻。通番が無いのだけど、「夏」「秋」ときて「冬」の話なのでした。このコンビの話の続きが読みてえよう…。新規シリーズとか書いてくれないものだろうか…。

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2005.01.14

「禁涙境事件」、読了

禁涙境事件」を読了しました。

んー…なんか書くことが思いつかないな。けっこう面白かった。以上…ってわけにもいかないか。

とりあえず、これはミステリじゃないよな。何しろ事件の解決の仕方が、もはや「上遠野理論」とでも言うべき代物で、作者意外に理解の出来る解決ではありません。もはや謎が謎として機能していませんねえ…。ま、上遠野浩平にミステリを期待するのはお門違いというものではあります。この作品は、ひたすら繰り出される上遠野節を堪能するのが正しい読み方なのでしょう。ラストシーンの「真犯人の動機」などはその最たるもので、まさに「考えるな、感じるんだ!」の世界ですね。
僕はけっこう感覚に引っかかったのでこの本は楽しめました。この感情の流れが理解できないと例えようも無く退屈な話になりかねないが…。

ふと思ったのですけど上遠野浩平の作品はすべてそう言うところがありますね。作品のストーリーや大枠はどこかで見たような設定で、実のところ目新しいことはぜんぜんやっていないです。また、細かいディティール(言語センスなど)などもかなり変てこで、お世辞にもかっこいいとは言えない。キャラクターも立っているんだかいないんだか分からない。

なのに、何故、彼の作品が面白いのか。それは、登場するキャラクター達がが持っている焦燥感、揺らぎに代表される「青臭さ」にあるのだと思うのでのです。そして、その青臭さに少しでも心がゆれ動かされる人にとっては忘れられない作品になるのではないでしょうか。

つまり、上遠野浩平をまったく楽しめなくなった時、それは精神がすっかり大人になりきってしまった、ということなのかも知れません。

僕は、まだまだ楽しめています(喜んでいいのだろうか…)。

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本日の購入物

昨日の買い洩らし。

1、「ヴァンパイヤー戦争(7)」 笠井潔 講談社文庫

これだけでーす。
1、まあ7巻目ともなると特に書く事は無いんですが。何巻まで続くんだっけこれ。

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2005.01.13

「蒼穹のファフナー」、読了

えーノベライズじゃ読む意味ないかなあ…なんて思っててすまん!面白かった!!

というわけで「蒼穹のファフナー」(冲方丁)読了です。

内容は相変わらずの冲方丁ですね。少年少女たちの希望と絶望を描いた作品。こうして冲方小説として読んでみると、お話の設定やパーツはものの見事に冲方丁だという事を実感しますね。

それはそれとして、これアニメの原型を留めてないよ…。お話の大枠はそのまんまなのになあ…。
小説ではアニメの設定とキャラクターだけそのままで、設定の組み合わせのみを解体して新たに再構成を行っています。おかげで、アニメでは何の脈絡もなく瞬殺されるようなキャラクターでも重いドラマを背負い、死ぬまでに精一杯の勇気を振り絞って生き抜きます。その他、一騎の初めての戦いのテンションも桁外れで、同化を求めようとする敵「フェストゥム」に対して己の中に潜む自己嫌悪と無関心で拒否し、爆発する憎悪とともに自らの装甲を損壊させながら「削り潰し殺す」シーンなどあまりにもアニメと違いすぎて笑ってしまう。つくづくウブカタだなあ…(しみじみ)。

冲方丁が最初から脚本をやっていたらこういう風になっていたのかも…と妄想しちゃっても良いですか?

この本は、むしろアニメを見た人ほど読んで欲しいですね。ノベライズだから読まないというのはもったいないと思います。

関係ないけど、久しぶりに冲方丁の癖(真面目にドラマを書くと話がどんどん長くなってしまう)が出たなあ…。今回、一巻丸ごと使っているのに話が全然進んでいないよ(TVシリーズで言うなら2、3話目?)。

続きは出るのか、これ。

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本日の購入物

さて、本日の購入物は…

1、「五人姉妹」 菅浩江 ハヤカワ文庫
2、「聖なる怪物」 ドナルド・E・ウェストレイク 文春文庫
3、「熱帯」 佐藤哲也 文藝春秋
4、「gift」 古川日出男 集英社

今日はほどほどに。
1、五人姉妹が文庫化されているーというわけで購入。菅浩江も、昔は角川スニーカーで書いていた事もあったけど、今じゃすっかりSF作家だよなー。
ところで話は変わりますが、菅浩江の昔の作品でタイトルも出版社も忘れてしまった作品があって、立ち読みしただけの作品なんですが読みたくて仕方のない本がある。確か角川だったような気もするがうろ覚え…。内容は確かゲームのノベライズで、悪者につかまったお姫様を助けに勇者が助けに来たのだけど悪者と相打ちになってしまう。一人取り残されたお姫様は自力で脱出を決意するのだった…という話だったと思う。…もしかするとひかわ玲子とごっちゃになっているかも知れん…(駄目だ)。
ぐおーラストシーンを読んでないんじゃー!続きが気になるー!と思い続けて10数年の吉兆でした。
<追記>
気になったので調べてみた。「不屈の女神 ゲッツェンディーナー」でした。インターネットって便利だなあ。
2、全然予備知識なし。著者紹介を見る限りではどうやらミステリ界の巨匠らしいが…いや、名前は聞いた事があるんですけどね、「ミステリ界の最大の巨匠による80年代の伝説の名品、ついに翻訳なる!」まで言われては読むしかないだろう。
3、この作者、一昨日(かな?)感想を書いた佐藤亜紀の旦那様です。奥様を輪にかけて読者に挑発的な作品を書く人で、もはやこの人の作風は「不条理」と呼ぶしかない。もー大好きです。しかし、すげえ夫婦だな…。
4、我がフェイバリット作家の一人である古川日出男の短編集。ちょっと前に出ていたのだけど出ているのに気が付かなくて買いそびれていたものです。それでもファンか!(すいません)。

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書き直し

昨日の「ミナミノミナミノ」の読了報告を書き直しました。
さすがにちょっと抽象的かつ意味不明すぎて耐えがたい…。
衝動に任せすぎました…。

しかし、あんまり変わっていないように気もする…。

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2005.01.12

「ミナミノミナミノ」、読了

ミナミノミナミノ」(秋山瑞人)、読了しました。

まったく秋山瑞人ってのは器用な作家だな…。「イリヤの空、UFOの夏」と同じようなSFボーイミーツガールをテーマにしながら、ちゃんと違う話になっているんだもんな。

今のところ前振りが明かされた段階なので、きちんと評価する事は出来ないしするつもりも無いですが、やっぱり面白い。「イリヤ~」と異なり、主人公が世慣れて行動力があるのが目を引きますが、その主人公の経験で対処しきれなくなった時の狡さ、弱さが痛々しくもありほろ苦くもあり。

ところで、本筋とは全然関係ないのですが、主人公が宴会で歓迎されるシーンで

ここだ。
正時は、にへっ、と笑ってこう言った。
「時間を延長してくれって頼んだら断られました」
~中略~
「お客さん」でいるうちは駄目なのだ、最後の最後で打ち解けさせてはくれないのだ。

という場面がある。この抜き出した文だけ読んだのでは良くわからないと思いますが、要するに島にやって来た主人公のために歓迎会が開かれたシーンですね。周りにいる人はほぼすべて初対面。転校8回のベテランの「よそ者」である主人公は要領よく立ち回ります。

実はこのシーンには、ちょっとショックを受けました。自分には出来ない事だなーという事がはっきりと分かるから。出来ないから人間関係に苦労しているんだよなーみたいな。そういうことが必要だとは理解していても、時折何もかもが面倒になってしまう瞬間があって、愛想笑いが嫌になる。建前の存在する人間関係が嫌だという生理的な嫌悪感からでる子供じみた感覚なのですけどね。
俺って大人じゃねえなあ、と言う事を思い知らせられる瞬間だったりします。

さて、話がずれてしまいました。戻します。

何が言いたいのかといえば、つまるところ、咄嗟に自分の過去、経験を振り返らせるだけのリアリティがそこにはあったということです。それだけ心理、状況の描写力がずば抜けていると言う事なんでしょうね。文章を読んでいるだけでそのシーンをイメージとして想起するだけでなく読者の経験をも呼び起こすというのは、丁寧で現実にもとづいた描写なのだと思います(僕だけかも知れませんが)。

ここできちんと主人公の背景を描写しているからこそ、「友達になれましたか?」のシーンの説得力に繋がっていくのだと思います。

僕が秋山瑞人に求めているのは、そのような描写の説得力なのだなーなんて事を思いました。

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本日の購入物

今日買ったもの

1、「ガンパレード・マーチ もうひとつの撤退戦」 榊涼介 電撃ゲーム文庫
2、「禁涙境事件」 上遠野浩平 講談社NOVEKS
3、「超人ロック 冬の虹(2)」 聖悠紀 少年画報社
4、「超人ロック 久遠の瞳(3)」 聖悠紀 ビブロス

1、前回の買い洩らし物。一応、前巻で完結したような気がしていたのだけど、何事も無かったかのように続巻です。しかも番外編。正直なところあんまり感心できませんね。立つ鳥後を濁しまくり。もう開き直って第2部をオリジナルで始めるぐらいの事をしてくれないと納得できませんよ…。
2、事件シリーズ第4弾。別名「忘れた頃にやってくるシリーズ」です。命名は吉兆でお送りいたします。
このシリーズは、正直それほど「面白い!」ってわけでもないのに何故か買ってしまう…。
3と4、両方とも超人ロックの新刊…なのに出版社が違う不思議。ま、超人ロックでは珍しくも無いことです。出版社の垣根なんてものは、超人ロックの前には無意味なんですよ!

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「天使」読了

天使」(佐藤亜紀)読了。

超能力スパイ物、というには余りに気品溢れる文章であり、文学と言うにはエンターテインメントをしすぎている作品。
とても面白いのだが、読者に対して一定以上の知識、読解力を要求する作品なので、正直言って読み方を失敗したかも…。電車の中で読むのじゃなくて、もっと集中して読むべきだったと思う。
何しろ読者に対する説明が最小限なので、現在の場面で何をやっているのか、人間関係がどうなっていのかが、気を抜くとさっぱり分からなくなる。

これはもう一回読むべきだな…。

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2005.01.11

金が無いのに購入

今日は財布を忘れて難儀した。
まだ休みボケが続いているようで、何かと言うと物忘れが多い。物忘れだけならまだ良いのだが、テンションが下降気味でこれまた難儀する。
何とかしようと足掻いていると、どんどんドツボにはまっていくのが実感として分かる。

こういう日は、何をやっても上手くいかない日なんだろうな。素直に休む事にします。

それはともかく今日の購入物

1、「ジンキ・エクステンド(6)」 綱島志朗 マックガーデン

財布を忘れて金が無いのに買ってしまう…。
ま、何とかなるものですね。

1、最近はアニメも始まって話題になっているのでしょうか。ジンキ・エクステンドの最新刊。今回は無印とエクステンドの間の話になるらしい。青葉のヒロイン復活になるのかな。
それはそれとして、ジンキ・エクステンドを評して「ロボットアニメの新たなるスタンダード!」とか言うコピーを見かけたんですが、さすがにそれは言い過ぎだと思う。

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2005.01.10

「白貌の伝道師」読了

白貌の伝道師」(虚淵玄)読了。

忘れないうちに書いておこう。
今時、こんな真面目なファンタジー小説が読めるとは思わなかった。感無量。
光と闇の勢力の対立。エルフ、人間、森の聖霊。まさしく、指輪物語的な(あるいはTRPG的な)世界観で繰り広げられるダークファンタジーです。圧倒的な力を振るう悪の前に愛と善の無力さをこれでもかとえぐり込んでおり、全編殺戮と流血の雨あられ。とても楽しいなあ。

善と悪の描き方に奇妙な反転があり、本来善となるべき人間とエルフには、それぞれの身勝手さゆえにお互いに憎みあい、滅ぼしあう。欲得にまみれた人間側がどうしようもないのは当然としても、エルフ側も相当に俗物で排他的なので滅んで当然とさえいえる展開(この辺、悲劇としては弱いかも)。救いがありませんね。

それゆえに、主人公の持つ純粋で敬虔、そして邪悪な悪意がある種の美しさをもって輝いているように感じました。
純粋なる悪は神々しくさえあるな、なんて事を思った。

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SEVEN-BRIDGEの予約特典がすごい

と思うかどうかは人によるかもな(こらこら)。

これの話なんですが。

何がすごいってゲストがすごい。
「OKAMA、河邑昴保、篠房六郎、鳴子ハナハル、船戸明里、深山和香」ってこれは何?
およそ、エロゲーにはあるまじきゲストであります。他ではありえないラインナップと言うのにも頷けるというものだ。
OKAMA、河邑昴保と言うのは、まあぎりぎりで許容範囲だとしても、篠房六郎、船戸明里ってのはありえない。いたいどういう関係が…。
鳴子ハナハルと深山和香の両氏については良く知らないので保留。

キャンペーンは1/20までらしいので、欲しい人は早めに予約した方が良いかも。

まあ、僕はとっくの昔に予約してあるので問題ないのですけどね。

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購入リスト

三日連続新年会を切り抜けました吉兆です。こんにちは。

いかに新年会シーズンとは言え、ちょっとムチャだった。反省。
最後の方は、かなりグロッキー状態に…。昨日一緒に新年会をやった方々、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。

んで、新年会の合間に購入した本など。

1、「ミナミノミナミノ」 秋山瑞人 電撃文庫
2、「蒼穹のファフナー」 冲方丁 同上
3、「moetan Ⅱ(上)」 桑島由一 三才ブックス
4、「ホーンテッド!(1)」 平坂読 MF文庫J
5、「同上(2)」 同上
6、「GOSICK(4)」 桜庭一樹 富士見ミステリー文庫
7、「天使」 佐藤亜紀 文春文庫

1、「イリヤの空、UFOの夏」で大ヒットいたしましたコンビによる新シリーズ…でいいのかな。とりあえず、秋山瑞人には「E・Gコンバット」の続きはどうしたのだと言いたい。いつまで放置すれば気がすむんだよう…。
2、作者本人が脚本も担当したアニメのノベライズ…ってシナリオライターが小説を書くケースは歩けど、小説家がシナリオライターもやって小説も書くというのは珍しいよなあ。まるで、あかほりさとるみたいだ…というのは失礼だな!ぷんぷん(誰に?)
最近は、すさまじい勢いで書きまくっているけど、そろそろ落ち着いて執筆した方がいいんじゃないかなあ、という気もする。
3、えーと、すいません。やっちまいました。別に買うつもりは無かったのに、本を買うついでに手をとっていました。…読むのか、これ…。
4と5、ちょっと良い評判を聞いたので買ってみました。何でも、西尾維新的ライトノベルだとか。ついにポスト西尾維新が登場するようになったのか…時が経つのは早いものです。
6、もはや、富士見ミステリー文庫で読んでいるのはこの作者と川上亮だけだな…。二人がいなくなったら買わなくなりそうだ。
7、1991年に日本ファンタジー大賞を受賞し、「バルタザールの遍歴」でデビューした作者の作品。この賞を受賞した作品は「売れない」という嫌なジンクスがあったりしますが、僕にとっては好きな作品が多い。酒見賢一や恩田陸などもこの賞の出身ですね。
文庫化されていたので購入。そういえば「バルタザールの遍歴」は買っていないな。買おう。

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2005.01.07

スパイダーマン2を見た

スパイダーマン2(サム・ライミ)をDVDで見た。とても面白かった。

サム・ライミのスパイダーマンの面白い所は、アメコミ原作のスーパーヒーローものでありながら、その枠組みを超えた物を常に内包しているところだと思う。もっとも、僕はそれほどアメコミ事情詳しくないので、もしかすると僕が感じた事はアメコミでは常識であると言う可能性は否めない。しかし、単純明快勧善懲悪のヒーロー映画ではないという事は、この作品をとても魅力的なものにしていると感じる。

ピーターの住んでいるアパルトメントの大家の娘がいるのだが、彼女がケーキを焼いてきてピーターと一緒にケーキを食べるシーンがある。このシーンは、物語的にはほとんど意味のない場面なのだけど、非常に繊細で細やかな感情の交流を感じさせて、とても美しい場面だ。とてもハリウッド映画、アメコミヒーロー映画とは思えない場面で、まるでここだけフランスの芸術映画みたいな雰囲気すら感じる(フィルターがかかっているかもな…)。
叔父の死の真相を知った叔母との関係も、悲痛とすら言える感情のやり取りがある。

シリアス部分以外にも、スパイダーマンが空中にいる時、突然糸が出せなくなって地面に落下するシーンなどは、落ちた後もピンピンしているシーンも含めて、カートゥーンのようだと思った(まあ原作はアメコミなんだけど)。
その後、エレベーターで地上に降りるスパイダーマンの姿は、異様にシュールであり、まるで前衛(あるいはギャグ)映画の様相を呈しているというところも面白い。

それらの要素は、ヒーロー映画としての娯楽性を犠牲にしているとすら言えるのであるが、しかし、だからこそこの映画を、単なるヒーローものに留まらない作品にしているのだと思う。

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2005.01.06

購入リスト

何故か分からないが、今日は体調が最悪。
吐き気と眩暈が起こり、まっとうな思考が出来ません。何でだ。

とりあえず、購入報告です。

1、「孤剣」 須賀しのぶ コバルト文庫

今日はこれだけ。なんだか買う本が無いなあ。
1、わが偏愛する「流血女神伝」の作者による、なんとコバルト文庫で時代劇であります。てっきりなんちゃって時代劇だと思ったら、あら不思議、これ剣豪小説ですよ。剣に生き、剣に死ぬ修羅のお話です。コバルト文庫って何でもありだな…。

関係ないですが、僕が個人的に一番好きな剣豪小説は、北方健三の「日向景一郎シリーズ」だったりします。

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2005.01.05

「四畳半神話大系」読了

四畳半神話大系」(森見登美彦)、読了です。

もてない、冴えない大学生が、自室の四畳半で繰り広げる、自虐と妄想に満ち満ちたSF
文体は知的で格調高く、その文章力でもって描かれるのが、青春を謳歌する輩への僻みと妬みに満ち満ちた大学生の生態っつーのは、なんと言ったら良いのか、凄いよなあ。

というか、何でこいつらは無駄にパワフルなのか。人生に有益な事に何一つ情熱を費やしていないよ!カッコイイ!

でも真似したくねえ。

とりあえず、最初の一ページを読んでみて、面白かったら絶対読むべき作品です。
新年早々ですが、これは傑作と言い切ってしまいましょう。

もてない大学生の赤裸々な生活を読んで、楽しめる人ならオススメです(あんまりいないような気がしてきた)。

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2005.01.04

購入リスト

今日の収穫

1、「エビアンワンダーREACT (1) 」 おがきちか ZERO-SUMコミックス
2、「絶望に効くクスリ ―ONE ON ONE (3)」 山田玲司 小学館
3、「時間のかかる彫刻」 シオドア・スタージョン 創元SF文庫
4、「四畳半神話大系」 森見登美彦 太田出版
5、「星界の戦旗(4)」 森岡浩之 ハヤカワ文庫

簡単に。
1、探し回ってようやく見つけました。どこにも売ってないんだもんなあ。そもそも、ゼロサムコミックス自体があんまり見かけない本ではありますが(失礼)。それにしても、これの続編が読めるとは思わなかったなあ。思えば、2004年は「まさか出るとは思わなかった」本が大量に出た年ではありました。
2、順調に続刊が出ているみたい、な異色の対談漫画。作者がいろんな人に会いながら話をするというだけなんだけど、何故か面白いのですよね。
3、スタージョン発見!拿捕に成功!というわけで(?)スタージョンです。この人の本は、見かけた買うようにしているけれども、きちんと揃えているわけじゃないので買い洩らしが多そう。もうちょっと真面目に探してみるか。
4、前作「太陽の塔」でいろいろな意味で度肝を抜いてくれた作者の二作目。出ているのに気が付かなかったよ…。
5、「まさか出るとは思わなかった」本の本日2冊目。えっと…前作から何年経ったっけ?思わず「夢じゃなかろうな…」を目を疑ってしまいましたよ…。

そんな感じです。

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2005.01.03

「鬼哭街 紫電掌」読了

鬼哭街 -紫電掌」を読了。
うーむ…今までのノベライズと比較すると、ほぼゲームのテキストそのまんまですね。ほぼ虚淵玄のテキスト100%。
購入報告の時にも書きましたが、ゲームをやった人間が読む意味はほとんど無いなあ…。

とはいえ、改めて読んでみると、つくづく虚淵玄ってのはシナリオライターではなく小説家としての側面が強いんだなあって事を感じますね。文章がしっかりしていて、それでいて読みやすい。
絵、音楽、効果音がなくても、十分に読み応えのある作品であります。

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「毛布おばけと金曜日の階段」読了

「毛布おばけと金曜日の階段
…あーこれは面白い。というか良いお話だ。

主人公の姉は壊れている。両親が死んでから、毎週金曜日になると毛布お化けになって階段にうずくまる。
でも、人間誰でもつらい時はあるし、そのつらさを表に出せない人間は壊れるしかないわけで。真面目でやさしいお姉ちゃんは壊れるのは当たり前なんだ。

で、妹の方の未明だって問題があって。
考えすぎて、ぐるぐるぐるぐる同じ所をうろうろして一向に前に進む事が出来ないでいる。あるいは両親の死をいつまでも悲しむ事も出来ず、もてあまし、壊れる事すら出来ない。

そんな二人と姉の恋人で妹の友達である男の子(彼も問題を抱えている)の間で、お互いを支えあう擬似家族を展開させているのだが、しかし、それが一時の慰みに過ぎない事を作者はきちんと理解しており、その上でこの擬似家族を肯定している。

生きることに傷ついて、不器用で、やさしくて、それでいて前向きな物語。
ラストの描き方も、ほんの少しだけ生きることを肯定させてくれる、それでいて押し付けがましくない。

良作だと思う。

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第一印象

最近時間が無いため、本の感想が書けない状態が続いているのですが、このままずるずると何も書かないままにするというのも読んだ本に対して申し訳ない気もする。

そんなわけで、新年という事もあり、今後、本を読んだ直後のファーストインプレッションを思いつくままに書いてみようかなと思います。

ま、これも読んだ記憶を風化させないために個人的色彩が強いコンテンツになるのかな…。

長い感想が書きたくなったら、それはまた別に書いて見ることにしよう…。

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これから

読書系日記として始めたこのブログも、年末に差し掛かって仕事が忙しくなったりして購入報告オンリーになってしまったのは、やや不本意なところです。当初の予定では、もっと本の感想を上げていく予定だったのですが…。

もっとも、本の感想を書いていて痛感したのは、他者に読むに値するレベルの感想(あるいは書評)を書くというのは、もの凄く難しいという事ですね。そもそも何のために感想を書いているか、というところから考え無くてはならないのでしょう。

このブログで僕の書いているのは、徹頭徹尾、自分自身のための感想であり、漫然と感じた事をつらつら並べ立てているに過ぎない。購入報告も自分の備忘録という側面が強い。自分の考えている事を吐き出す場としてこのブログを使っていたわけで。

まあ、最初から多くの人に読んでもらえる人気サイトにしよう、なんてことは露ほども考えていなかったのですから、当然なんですが。

えーと、つまり何がいいたいかというと、今後のこのブログの方向性を、もう少し明確にしていきたいなということです。

まーすぐには無理かもしれませんけど…。

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2005.01.01

購入リスト

そういえば、12月31日に買い物をしてきたのでした。

1、「羊をめぐる冒険(上)」 村上春樹 講談社文庫
2、「同上(下)」 同上
3、「鬼哭街 -紫電掌」 虚淵玄 角川スニーカー文庫
4、「放課後退魔録 る 1ワラキズ」 岡本賢一 角川スニーカー文庫
5、「毛布おばけと金曜日の階段」 橋本紡 電撃文庫
6、「パンツァードラグーン オルタ 風と暁の娘」 五代ゆう メディアファクトリー
7、「白貌の伝道師」 虚淵玄 ニトロプラス

これが2004年最後の買い物になります。
…全然、変わった事が無くて申し訳ない。

1と2、で村上春樹のシリーズの三部作の完結編。…村上春樹ってこんなに読みやすかったっけ…?さくさく読めてしまうのだが。しかし、きちんと読めているのかどうかは分からないけど。
僕は昔から、村上春樹の持つどこか文系的な絶望感、寂寥感に心惹かれていたのだけど、久しぶりに読んでみて、やっぱりその感覚を感じた。しかし、どこか昔感じた感覚と異なっているようにも思える。10年経って、感じ方が変わってしまったのだろうなあ。もう少し村上春樹を再読してみようと思っています。

3、…買っちまったよ…。
この作品、元々18禁ゲームのノベライズという体裁なのですが、もともとのオリジナルがノベル(選択肢が一切無い電脳紙芝居)ゆえ、ノベライズというのはつまり音楽とCGと効果音を抜いただけだという説もあり。少なくともゲームをやった人間には毛ほどの価値も無い作品です。
…買っちまったけど…。
まあ、内容は面白いので、小説家としての虚淵弦を知ってもらうのにはよいのかもしれませんね。

4、12月に完結編が出た「放課後退魔録」の続編…ん?なんか変な事を言ってる?俺?
まあ、それはおいといて、相変わらず不思議なお話です。ライトノベルっぽいのに、全然萌えてこないキャラクターとか、異常にテンポが良い展開とか相変わらずですなあ。でも面白い。僕は好きだ。
そろそろ、岡田賢一のやたらスケールのでかいSFが読んでみたいなあ。前作の完結編では(ん?また(略))地球の運命がかかったバトルとかやっていたけど、この作者にしてはすげーローカルなお話だもんなあ。

5、これは前から読みたかったんですよー。ま、正直な所、この作者自身についてはあんまり高く評価していないんですけどね。デビュー作もいまいちだったし、その後の作品もどうにもぎこちない感じがして好きにはなれなかったのですが…。これは評判がよいので買ってみました。面白いと良いなあ。
ところで、ヤスダスズヒトの絵が最近好きなんです。清潔感のある、非常に乾いた感じの画面が大変心地よくて、個人的に注目しています。最近は仕事が増えてきていますよね。

6、わーい、念願の五代ゆうを手に入れたぞ!
最近はゲームのノベライズが多いようですが、今回はパンツァードラグーンですか。ゲーム自体はやった事がないんだよなあ…。是非やってみたいとは前々から思っていたのだけど、シリーズ通してプラットホームが僕の持っていないゲーム機なんだもんなあ。イメージとか見ているとすごくかっこよさそうなんだけど…。
ま、五代ゆうなら買わないわけには行かないよな。面白かったらゲーム本編も考えよう…。

7、追記です。書き忘れていました。鬼哭街と同じ作者の小説としては始めての作品。しかし全然違和感が無いな。

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謹賀新年

け…結局、部屋の片付けが終わらんかった…。
本とダンボールに囲まれて新年を迎えました吉兆です。あけましておめでとうございます。

本が減らせないよう…しかし、収納がヤバイのもまた事実。
ここは果断な決断が望まれますぞ将軍!(誰だ)

まあ、そんなバカな話はともかく。

とりあえず、今年はやるぜ!!(何を?)

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