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2004.11.16

「僕らA..I..」、読了

僕らA.I」、読了しました。

…これでいいのか。

<あらすじ>
エンジは家族のためならば、他のすべてを捨ててしまっても良いと思っている。血のつながりに勝る物などこの世に何一つさえないと考えている。
ある日、高校の終了式の最中、意識を失ってしまったエンジは、離れた海岸で意識を取り戻した。その間の出来事は何一つ覚えていない。訝しく思いながら家に帰ると、妹の様子がおかしい。突然見知らぬ人間のようになった妹が叫んだ。「父様!」と。

えーと…「新人作家、川上亮」の新作です。秋口ぎくるは無かった事になってんのか…作品紹介でも「ラブ☆アタック」しか入っていないもんなあ…。

とはいえ、作風は相変わらずです。
読んでみれば分かりますが、こーゆー結論を堂々と語るのは並大抵の神経じゃ出来ませんよ?

今回は家族がテーマとだそうです。しかし、秋…じゃなくて川上亮が家族愛を書いてしまうのですから(良くも悪くも)生半可な内容にはならないのは当たり前。もの凄い自己中心的かつ独りよがりな家族愛が繰り広げられております。家族のためならばすべてが肯定されるって…それはどーかなー…。あと、高校生にして自分の望みは「家族の幸せ」と答えるというのはまあ良いとして、何よりも強い絆は血のつながりだというのは一体…。夫婦は家族じゃないんですか。養子は?育ての親は家族じゃない?

そのあたりはさておくとして、相変わらず登場人物たちの行動原理はぶっ壊れておりますなあ。さらに、ぶっ壊れている事に本人達はまったく気がついていない(もしくは気にしていない)のもいつも通り。
とりあえずみんな、少しは他人の話を聞こうよ。突発的かつ衝動的に行動するのではなくて、その前にコミュニケーションしようぜ。平和的解決を模索しようよ。一応、主人公はハッピーエンドを目指しているみたいだけど、見事なまでに口だけで、何一つ行動に移しておりません。

結局、お互いが自分勝手に家族愛を強行した結果、見事に崩壊しております。しかし、気になるのはなんとなくハッピーエンドぽいところが謎。これ、完全無欠のバッドエンドだろうが…。

この結末を受け入れるのは、人情として無理だと思うぞ。

というわけでつっこみ所が満載の、相変わらずの「秋口ぎくる」節でありました。思いっきり文句をつけていますが、実際には大変楽しめました。文句をつけるのが楽しいというのは、多分間違った楽しみ方だとは思います。

これはネタ的な面白さなので、正直なところ、オススメは出来ません…。

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