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2004.09.06

四日間の奇跡、読了

四日間の奇跡」(朝倉卓哉、宝島社)を読みました。

いや、子供云々じゃなくて、真理子って言ってたら十分変だから(どうでもいいツッコミ)。

<あらすじ>
第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作として、「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラーを待望の文庫化。脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を、最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。((「BOOK」データベースより)

<感想>
珍しく、他所から本を借りてみた。

これは、変則的な難病物ですね。ヒロインにどうにもならない不幸な出来事が降りかかり、その事に苦しみながらも受け入れると言う話です。変則的というのは、前半と後半では、難病の降りかかる対象が異なっていると言う点。…あー今気がついたけど、前半、彼女に焦点が当たっていたのは、後半への話を展開させる伏線になっているわけですか。けっこう凝った事やっているなあ。

それはともかく。

作者の人は、これがデビュー作のようですね。初めて読みましたが(当然か)、なかなか小説が上手い。先ほど難病ものと言いましたが、むしろ、なんでもない日常のパートの部分が、普通に面白く読めてしまった。事件が起こるのは、物語の中盤に差し掛かってのことなので、その意味では難病ものとはいえないのかな?ともかく、けっこうそのあたりを感心しました。

ただ、脳と精神についての考察が色々語られているのですけど(物語上、重要なキーになっている)、ちょっと突っ込みが足りないかなあ、という気もする。勿論、脳についての知識なんてろくにあるわけじゃ無いですが、単に「脳ってのはわけ分からないんですよー。何が起こってもおかしくないんですよー」と言っているだけのような…。少なくとも、読者にそう思わせちゃ駄目だろ…。まあ、僕がそう感じたに過ぎないわけですけど。
ここで騙されておかないと、物語に素直読めなくなっちゃうよなー。

後半最後の数十ページのテンションは、なかなか高くて良い感じ。怒涛のクライマックスという感じでけっこう良かったかな。ま、展開は予想通りでしたけどね。…まあ難病もので予想外の展開を迎えられても困るわな。それでは、ギャグになってしまうし…。そうか、僕の読み方が間違っていたのか…。

全体的に見て、読んでいる最中は退屈はしませんでした。個人的な意見としては、終始破綻なくまとめられて綺麗なままで終わらせた展開は、物足りなさを感じなくも無いですが。作品内に使われているネタは、過去、色々な所で使い古されたものですが、作者の技量できちんと読めるものなっていたと思います。

それにしても、この設定と展開ってエロゲーみたいだよね?(台無し)

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コメント

台無し(;´Д`)

投稿: みしまち | 2004.09.07 22:34

すいません…。

どうしてもっ!!どうしても言いたかったんだー!!

いや、だって本当にそう思いません?千織って、どう考えてもKey系で出てくるようなタイプじゃありません?まあ、そう言う発想をしてしまうのが、オタクの駄目なところなのかもしれませんけど…。

でもなー、むしろこういう設定が違和感なく受け入れられる素地が一般にあると言う事実はけっこう大きいと思うんですがねー。

言い訳です。はい。

投稿: 吉兆 | 2004.09.07 22:41

さすが吉兆先生だ。

俺たちが思っていても言えないことを平然と言ってのける。
そこがしびれるぅ!あこがれるぅぅ!!

投稿: 背徳志願 | 2004.09.08 10:20

Key系の作品をやった事があると、非常に既視感を感じますよ。

まあ、感動系と呼ばれる作品は、ある程度基本構造が似通ってしまうのでしょうな(それは悪い事ではない)。というか、ゲームの方が、感動系の物語を上手く取り込んだのでしょうね。

投稿: 吉兆 | 2004.09.08 23:49

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