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2004.05.12

ラノベの話

この間買ったばかりの電撃文庫の話でも。


アリソン (3)下
買ったその日に読了。いやーライトノベルはあっさり読めるから楽だなあ。コストパフォーマンスは悪いけど…。
ともあれ、アリソンもこれにて完結。物語の手綱を握ってこの上なくきれいな終わり方をさせています。やっぱり、この作者小説上手いな…。

しかし、正直言うと首をひねらずにはいられないところも。具体的に言うと車掌さんとか。
それを脇において、めでたしめでたしって言うのはどうなのよ。いや、その隠された毒々しさがこの作者らしいと言えばそうなんですが。

あ、エピローグは予想通りでした。

ヴぁんぷ!」
おいおい、この作者先月も本を出していたような…すごい仕事量ですね…。まるで冲方丁のようであります。

内容は、いつも通りのジェットコースター小説。
この世でもっとも吸血鬼らしくない吸血鬼であるゲルハルト・フォン・バルシュタイン子爵を主人公(なんだろうな、たぶん)にして、子爵の養子、半吸血鬼、吸血鬼食らい、素人吸血鬼ハンター、ただの村人(?)などがそれぞれの思惑に乗って突っ走り、暴走し、衝突し一つの結末へ向かってゆくお話です。

とにかく、波乱万丈の大どんでん返しを何も考えずに楽しむのが吉でありましょう。都合が良すぎるとか、そう言うことは考えたら負けですね、きっと。

あ、子爵のキャラクターは大変素晴らしかった。お気に入りです。

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コメント

キミってヤツは…。
最近の話はメインキャスト以外の人命ってのは、かなり安上がりなんだよ。
主人公たち(読者?)は他者に対しての共感とかそういうものは持ち合わせていないの。

いい。基本的に登場人物の感情移入している人物がよければそれで、問題なしさ。

オレ実はこの作者の作品で好きな話ってキノで、骨で作った橋の話なんだが…。

投稿: 背徳志願 | 2004.05.12 23:42

いや、別に道徳についてどうのこうのと言うつもりは無いんですよ。
登場人物たちが自分以外の存在についてまったく興味を払わないのであれば、それはそれでかまわないです。それがそのキャラクター性(との言い方もどうかと思うけど)にそっていさえすればね。

例えば、同じ作者の「キノの旅」の主人公、キノはものすごく人の生死ついて厳しい見方をしている。自分が生きるためにはためらい無く人を殺すし、人の命を助けるためにやはり人を殺す事もある。目の前で死んでいく人がいても、それが自分にはどうにもならない事だと思えば見捨てる事もしてますね。
でも、それには別に不快感は感じないわけです。だってそれがキノの価値観ですから。

で、アリソンで問題なのは、ヴィルもアリソンも決して他人を切り離しているタイプでもなければ、厳格な生死観を持っているわけでもないという事です(少なくとも、僕にはそう感じられます。そうではなかったらこれまでの論は無意味と言う事に…)。
それなのにあの車掌さんの扱い方は、あまりに二人にキャラクターにそぐわないのではないかな、と違和感を抱いたわけです。

まあ、作者自身の興味が、そう言うところに無いのかもしれませんね。

投稿: 吉兆 | 2004.05.13 22:15

ま、死生観としては一致していないのは同意するさ。
この作家さん、伏線の張り方と伏線の回収が上手いよな…。

ああ、だらだらと部屋に引篭もって暮らしてえ…。

投稿: 背徳志願 | 2004.05.19 23:00

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