2008.07.05

『ミスマルカ興国物語Ⅱ』読了

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ミスマルカ興国物語Ⅱ』(林トモアキ/角川スニーカー文庫)読了。

あらゆる意味でひどい。絶体絶命の危地に陥った主人公が、状況を打開するためにとった行動が”ゼンラーマン”というのがあまりにもひどすぎて泣けてくる。それすらも策の内だったら嫌だなあ。素晴らしいですね。全体的に『お・り・が・み』や『マスラヲ』とのリンクが深くなってきて、細かいキーワードにあれあれと思ったり、このキャラはどうみても…いやしかし…と思ったり、まあやっぱり、『マスラヲ』の遠未来世界ということはほぼ確定事項か(個人的にはまだ考慮の余地はあると思うけど)。まあ別にどうでもいいんだけど。特に分析も考察も必要の無い作品ではあるし、作者も整合性とか気にしてなさそうだし、とにかくやりたいようにやってくれるのがもっとも幸福なことだろう。作者にも読者にも。その結果がゼンラーマンだとしても、なあに、林トモアキを好むような輩はむしろ大喜びさ。変態だな(お前がな)。

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買ったもの

1.『魔人探偵脳噛ネウロ(17)』 松井優征 集英社
2.『銀魂(24)』 空知英秋 集英社

銀魂…表紙、誰?

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メモ

・暑くて眠れやしねえ。

・アニメがいろいろ始まっているので観た。

・セキレイはいろいろな意味で開き直っているというか…わかり易いというか。作画は充実していたけど。

・魔法使いに大切なことの新しいやつ。なんかオレにはあまり必要の無いタイプのアニメかもしれん。絵としては美しい。

・スレイヤーズのアニメか…。つーか、オレはNEXTもTRYも観ていないことに今頃気がついたよ。

・ノイタミナ枠は…まあ、これもオレには必要の無いアニメか。

・鉄腕バーディー。原作をものすごく改変している。これは大胆な行為だ。超人アクション描写がナイス。千葉妙子がメインヒロインやっているのって初めて観たような…。

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2008.07.04

『零と羊飼い』読了

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零と羊飼い』(西川真音/一迅社文庫)読了。

SFかと思ったらメタフィクションだった。これはギャルゲーの構造にずいぶん自覚的な作品でありますね。東浩紀の著作を読んだ人なら一度は想像するやつ。でも実際にやってしまう人は多くないな。クライマックスを畳み掛けるように繰り返されるところなどはかなりの緊迫感あってよかったのではないでしょうか。計画に選ばれたもの、計画を遂行するものたちのそれぞれの物語は、まあぶっちゃけ感動系ギャルゲーの領域を逸脱していないわけだけど、そのテンプレートをいくつも重ね合わせることによって、その状況そのものの醜悪さを明らかにしている。状況が醜悪と言うのは、つまり感動系のギャルゲーが持つ世界の醜悪さだ(ちょっと言葉が強いかな…)。ただ、そのような”泣ける結末”そのものに、登場人物たち自身が”否”を唱える作品であるわけだから、作者はその構造には自覚的であろうとおもうのだが…どうなんだろうな。

でもこれ、SFだと思っていた人(いないと思うが)が読んだら怒りそうな気もする。だってお前、隕石を跳ね返すのに、リフレクト専門超能力者を数人打ち上げて跳ね返すとかそりゃSFじゃねえだろ!まあSFじゃないんだが。

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2008.07.02

メモ

・荒木飛呂彦が表紙を書いているのを見かけたら…買わないわけにはいかねえだろう(伊豆の踊り子のことです)。

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買ったもの

1.『フリージア(10)』 松本次郎 小学館
2.『フリップフラップ(1)』 とよ田みのる 講談社
3.『たま◇なま こわいものはありますか?』 冬樹忍 HJ文庫
4.『スクランブル・ウィザード』 すえばしけん HJ文庫
5.『鳥類学者のファンタジア』 奥泉光 集英社文庫
6.『伊豆の踊り子』 川端康成 集英社文庫
7.『ショート・トリップ』 森絵都 集英社文庫
8.『モンティニーの狼男爵』 佐藤亜紀 光文社文庫
9.『水滸伝(1)』 北方謙三 集英社文庫

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『ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。』読了

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ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。』(朱門優/一迅社文庫)読了。

夏が舞台であると言うところを見ると、作者がシナリオライターをつとめたゲーム『いつか、届く、あの空に。』の変奏曲的な意味もあるのかなあ、と一瞬考えたのだが、考えて見れば、このゲームをまだクリアしていないことに気がついた。うぬう。

それはともかく。ゲームをやっていても感じるのだが、この作者の描く世界は不思議なリアリティの感覚がある。それは現実感がある(リアル)と言う意味ではなく、僕が知るリアルとは異なる別のリアル(≒世界、法則)を構築していると言うことだ。そのリアルは僕の許容するリアルとは似ているようでどこか現実感に欠けており、白昼夢めいた印象を与える。しかし、それが単純にリアリティが無いということとは異なっている。確かに僕にとってのリアル、つまり現実とは明らかに異なっているのだが(例えば祭りの設定など明らかに常識的におかしいと思うのだが。)、その作品世界に生きる登場人物にとっては、それは平凡な常識であり当たり前のことなのだ。この読者と登場人物の間にあるズレは読み始めたときにはそれほど気がつかないのだが(なんかヘンだな?とは思う)、読み進めていくうちにどんどん乖離が激しくなり、地に足の着かない不安感とでもいう奇妙なリアリズムの無さに繋がっていると思う。

ただ、この作者に対しての評価が定められない点もまさにそこである。果たして、作者はこれを計算してやっているのか、それとも天然なのか。あるいは表現技巧を凝らしているのか、単に表現技巧の拙さなのか。その点が、この作者とはわりと長く付き合っている自分でも、未だに把握出来ていない(余談だけど、僕が初めて朱門優の作品に触れたのは『黒と黒と黒の祭壇』から。エロゲーです)。この独特の空気感は嫌いではないのだけど、感覚のズレそのものはやはり引っかかるものがある。単なるご都合主義のようにも思えるけど、何かしら僕の知らない文法でもって書かれているようにも思える。

なんなんだろうなあ…などと結論を放棄するオレ。この、ある種のエロゲーに存在する文法の違いを上手く言語化が出来ないのは今に始まったことではない上に、いくら考えても分からないので、たぶん、僕とは違う国から来たライター書き手なんだろうな、としか解釈出来ないんですよ。まあこういう作品もあって良いとは思うが。

しかし、本当になんなんだろうなあ…(まだ言っている)。

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2008.07.01

今週のコードギアス

・咲世子さんッ…!この人、天然に見えて、ちゃんと分かってやっている…。まあ、天然と言うのも嘘ではないのだろうけど、最後のミレイへかけた言葉と言い、きちんと状況を掌握している。きっと天然に見えるのは、スペックが高すぎるゆえに常人の発想、行動をたやすく凌駕するため…というのは穿ち過ぎか。

・オデュッセウス(凡俗)(仮)は、とりあえず”器だけは底なしだ”と言うことを理解した。だって、この人を軽んじている奴(ルルーシュとか)はいても、憎んでいる人間が1人もいないよ!?結婚式を潰されて、文字通り面目丸つぶれになっても、「まあまあ、僕は気にして無いよ」とかのたまえるこの男は一体なんだ?逆に怒り狂う妹弟たちをなだめるわ、遠いエリア11のナナリーまで気遣うわ、どこまでお人好しなんだよ!?シュナイゼルとは違った意味で底が見えねえ…。

・オデュッセウスを見ていると、劉邦を思わせる。自分は何も出来なくても、まわりが優秀で、その意見を適切に聞けば王は務まる。するとシュナイゼルは張良か?項羽はルルーシュだったりして。

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2008.06.29

『黒水村』読了

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黒水村』(黒史郎/一迅社文庫)読了。

楽しいのう、面白いのう。まさかここまで純然たるB級ジュヴナイルホラーが出てくるとは驚きだったのう。まあ、おそらく創刊直後ゆえの方向性の定まらなさゆえの産物であって、おそらく続編は出ないのだろうな。などどあまりにも悲観的な予想をしてしまったが、これをライトノベルとして売り出すと言う試みは意欲的であるし面白いと思うのだが、どう考えてもライトノベル嗜好者の多数派(なにそれ…とか言わないで。僕もそう思っているから)を満足させることは不可能であろうと思われる。だってグロくて厄くて不愉快で執拗な細部の描写に好感のまったく持てない自己中心的な登場人物ばかりなんだよ!?…大好き(なんかブログ人格が最近崩壊気味なのはきっと疲れているからだろうたぶん)(もともとじゃねーの)

まあ、ライトノベルホラーとして見事なのは、牧野修を思わせる厭な描写をしながらも、一握の希望を思わせる善性が描写されているところ。単純に不快さを売りにする刺激物ではなく、ジュブナイル的なよさがある。例えば主人公が、ごく平凡なホラー好きな少女で、それなりに身勝手なことがありつつも、気に食わない友達を最後には助けようとしたり、一応ヒーロー役のお金持ちのお坊ちゃんが、マジでムカつくスレスレの鼻持ちなら無さがありながらも、その無神経さゆえに急場での行動力につながるなど、人間を一面的(こういう言い方も、人間を限定的に描写するような言い方だけど)に描いていない。何よりも、フリークス(化け物)に落ちた”彼女”の存在は、この作品の善性を象徴しているかのようだった。もっともだからこそ、もっともつらい存在なのだが(彼女の各種描写はこの作品中、もっとも身体的に痛い。惨いとさえ言える。それゆえに彼女の想いは美しい)。

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買ったもの

1.『つぐもも(1)』 浜田よしかづ 双葉社
2.『JINKI-真説-(2)』 綱島志朗 メディアワークス
3.『足洗邸の住人たち(8)』 みなぎ得一 ワニマガジン
4.『未来日記(6)』 えすのサカエ 角川書店
5.『夜は短し歩けよ乙女第二集』 原作:森見登見彦 漫画:琴音らんまる 角川書店
6.『鉄球姫エミリー第三幕 花園のエミリー』 八薙玉造 スーパーダッシュ文庫
7.『薔薇色にチェリースカ(3)』 海原零 スーパーダッシュ文庫

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